緩和ケア病棟で最期をむかえたい


そう話す患者さん

前立腺がんでながらく治療をされていた

できるかぎり、自宅でと
ご家族で交代しながら
介護を続けてきた


1ヶ月前から
トイレに行くにもはっていくように


妻と前から相談していた


「緩和病棟で最期を」


それを頼もうと
緩和ケア外来への紹介を
主治医に願いでた


主治医は
「あそこは、最期にいくとこだよ」
「いいの?」


と言ったそうだ


妻は後に言った

「最期に行くとこって、ねぇ」
「最期よねえ、人生の、ねぇ」

「最期だからねぇ」


と微笑む二人


今まで生きてきたその時間が
かけがえのない時になっている


泰然自若


死をまえにこんなに
穏やかでいること



最期を過ごす場所

それもありだよね





一方で
退院したひともいる




よく考えるとね

どこで過ごしても、そのときはやってくる


それなら


過ごしやすい場所で過ごすこと
その選択肢のなかに
緩和ケア病棟があってもいい


2人で最後まで過ごしたいからね
付き添いをしながら過ごすことを
きめたから
この選択でいいのよ
と、また微笑む


年齢や死生観によってもちがうと
思うけれど


それも緩和ケア病棟の役割


どう過ごしたいか
どう死にたいかは
どう生きるかということ



死を恐れず
生きていきたいと思ってるよ



ゆったり
ワン達は
何を考えているのかなぁ