某科疾患の患者さん
70代の男性

痛みが強いから
安静にしてるのもつらくて
痛いってうったえるけど
まだ検査できてないから
痛み止めは待って、と
言われた

家族は納得がいかなくて

本人も納得がいかなくて

痛すぎて救急外来に何度か足を
運んだ

だけど、その都度
検査して
待って
じゃあ明日
泌尿器科にかかってくださいね、と
いわれて
肝心の痛みには対応されず

怒り、不満は
爆発!

これじゃあ、いっこうに
すすまないじゃないか!
いい加減に
何かかえたらどうだ!




その通りだ…


緩和ケア部門に声がかかったのは
さらにその後


検査のために入院
その検査が痛くてできない
痛みでよる眠れない姿を
みて
ようやく
理解したのだろう

私達がうかがったのは
痛み最高潮!怒り最高潮!
のとき


「この病院はどうなってるんだ!」
「患者をかろんじてる!」

そのとおり
返す言葉もない


患者さんの痛みは
主観的なもの

想像してみてください

すごーく痛いのに
痛いはずないじゃない?
きのせいきのせい


いやいや実際に痛いから

患者さんへ
その痛み我慢してませんか?
無視されてませんか?
つたえれられてますか?

医療者の方へ
痛みは患者さんの主観的な
訴えです
患者さんの声に
耳をかたむけてください

家族の方へ
患者さんはいつもと
かわりないですか?
患者さんが伝えられないなら
かわりに伝えてください

痛みはとれる
我慢しないでいい
なんの特にもならないから

薬が効かなくなるといけないから
なるべくつかわない
というかたもあるけど
薬が効かなくなるんじゃなくて
いたみは治療の具合などによって
かわることもあるから
そのときの痛みに必要なくすりに
かえればよいだけよ

なんどでもいう

いたみをがまんしなくてもいい
痛みなく
日常をおくっていいんだから

それは我慢しなくていい




あしあとあしあとあしあと


先ほどの男性は
オピオイドと、鎮痛補助薬で
改善しました

痛みがとれて
3か月ぶりによく眠ることができた!

よかった

うれしい

その笑顔をみて妻は涙をながしたの

「あまりにつらそうで
こんなことなら、死んだ方がましだと
思っていた」
「そういったら息子にしかられてね」
「でもそばにいるのはわたしでしょ?
みてられなかった。それくらい
大変だったの」

また涙

患者さん
「ても主治医の先生が言うことは絶対だろう?」
「痛くてもすぐには死ねないだろう」
「生きるしかないもんなぁ」


これからは一緒に
みんなで考えればいい


早期からの緩和ケア

そういうこと

患者さんのために必要なこと
検査やがん治療を行うために必要なこと
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