みなさん体調はいかがですか?
退屈かもしれないけれど外出は控えましょう
あなたの大切なひとを守るためです


70代の女性患者さんが、旅立たれました。
肺がんと診断され抗がん剤治療を頑張っていました
旅行に、孫の世話に忙しく過ごされていました。

が、
ある日、自宅のお庭で倒れてしまいました

近所の方が見つけて、救急搬送

脳梗塞でした

がんがあると、脳梗塞を起こしやすくなります
血圧や呼吸に問題はないけれど
意識が、ぼんやり。お話をしたり、食べ物をたべたり
することは難しい状況でした。

ご本人はもともと延命治療はしないで、と
娘さんに伝えていました。

今後の治療について話し合われました
抗がん剤は難しく、 今を維持する治療を
続けていくことになりました。

ご家族は緩和ケア病棟での療養を希望されました。

あしあとあしあとあしあと

点滴などで体調を整えて
日々のケアを続けました。

とても穏やかな娘さん
ご本人の好きな音楽をかけてください、と頼まれていました。

ある日、血相を変えて娘さんがとびこんできた
「音楽!かけてくれないんですか!母が話せないからって!」

その日に限って、忘れてしまった!
言い訳がましくなってしまうけれど
看護師さんは忙しい

看護師さんは穏やかに冷静に
「申し訳ありません」
「これからしっかり気をつけますね」と
言い訳なし。そして娘さんのきもちに寄り添った
大事なお母さん。大事に思うからこその言葉だよね
ごめんね。きをつけてね

すごいなぁ、看護ってすごいなぁ

看護師さんは家族のように、家族の立場で
患者さんを支える。家族を支える
医師にない視点
本当に教えてもらうことが多い

あしあとあしあとあしあと

ご家族の献身的な看病をうけながら
ゆったりと過ごされました。
しかし、入院から2ヶ月
静かに旅立たれました

穏やかなそして凛としたお顔でした

あしあとあしあとあしあと

一通のお手紙をいただきました

私達はじんと、むねをうたれました。
緩和ケアってこういうことだね
がんばれるね、と

長くなってしまった

次に少しお手紙をご紹介しますね
かぶと
いつもながらボランティアさん
ありがとう