人をはじめ、動物は、生まれたら、死に向かっていきていくことになります。悲しいことだけれど、事実。
私もあなたも。

だれの命にも軽い重いはないし、良い悪いもない
本当にそう思います。

病気や事故、天災で、予定されていた人生のページが急に変えられる。もちろん、つらいことだけど、どうしようまない。病気も予防できることはあるけれど、避けきれない。事故も注意できるど、完全には避けられないし。天災にいたっては、もう運にまかせるしかない

がんと診断されるのも急であることがほとんどだし
ほんとに驚くし、にくたらしいし、悲しいし、おこれる。だって未来が変わるんだもの。

自分の人生を、病に操縦させないようにすることはできるはず。自分が病を操ればいいの。

ある患者さんがいいました。

「乳がんになって、見た目も変わったし、ほんと涙がなくなるまで、泣いたよ。今だってさ、なんでわたしがって思う。でもね、泣いていても笑っていても終わりが来るんだよ。じゃあさ、笑っていたいじゃん。だから、痛い苦しいはやめて。頼むよー、まかせるからねー、約束だよー」

人生に悔いなし、でもちょっと早いよね、といって、50年と半ばの人生をおえていかれました。
生きる意味、か。患者さんてすごいな…

緩和ケアって、何するの?と聞かれることあります

わかりやすいのは
痛みなどの身体症状をとること
気持ちのつらさを軽減すること
診断と同時にはじまること

つぎは身体と心、家族も含めたトータルケア
患者さんやご家族の気持ちを伺い、未来を一緒につくる。希望をかなえるために必要なことを、かんがえる、実行する

最期の時がくることが、避けられないのなら
身体が気持ちがつらくないように、調整して
そしてつらくないのであれば、一分でも一秒でも長く生きられるように、をみんなで考える

今、緩和ケアに紹介することを勧められて
イメージなどから
悲しい気持ちになっている方があるとすれば…

悲しい気持ちにさせちゃっていたらごめんなさい
でも、きっと何かかわるよ。

良い方向にかわるきっかけになるから

安心して、受診してほしい
伴走します
一緒に考えるよニコニコ

GISTで戦いぬいた患者さんからのエールの書。緩和ケアの外来は
病気じゃなくて、僕をみてくれる。だからおちつくよ、と。色んな話をしました。