伝える、伝えない
どちらも正しい
どちらも正解。答えもない
彼女と考えました
なぜいいたくないかについて
○過剰に特別扱いはいやだから
そりゃそうだ。ふつうにしてほしい。大丈夫?とかいわれるのは、ちょっと。
○ふつうに接してほしいから
ふつうにがいいの。ふつうに。
なんで? だって病気を意識しないで生活したいもの。先生にはわかんないかもしれないけどさ、患者さんて、そうだと思う。病院では患者さんだし、泣き虫だけど、家ではしっかりもののお母さんだし、奥さんなんだよ。
そうだね…そうだよね…
わかるよ、とは言えなかった
○こどもや親には心配かけたくないから
そりゃそうだ。
でも、これはいつかいわないといけないかもね?
わかってるよ。ダンナとも話してる。もうちょっと待って。いまはまだ言えない。
こどもさん、なんかきいてこない?
きいてくるよ。女の子だし、すこしおませだし。
なんで、お家にいないときあるの?とか。
お腹がいたいから、って言ってる。
病気のことは、自分で伝えたい。
いまは考えられないけど、料理のレシピ遺したい。
すごいね
あわてずいこうね
と、背中をさすりました。
伝えるか伝えないか、本人家族が、決められるように
支える。これだと思う
私達医療者は、自分の価値観を、おしつけてはいけないし、説得してもいけない
ともに考える。なんでそうかんがえたの?なんでそう思う?
この視点が大事なんです。
自分で決めてね、じゃないの。私が支えたいのは
考える過程、患者さんはもってるみずから答えをだせるチカラ。
彼女は伝えたいきもちがありつつ、いまじゃない、時がきたら、と考えていた。
時がくるのを待つ。おのずと時はくる。