さすらいPAINTER~ジローの日記


今日は、ちょっと汗ばむくらいの、よい天気だった。


ちょっと用事があって市役所に出かけたんだけど、


どんなときも、たいてい出かけるときは、


ポケットに愛用のデジカメを忍ばせておく。


いつなんどき、絵の素材になるような、素晴らしい景色に出会うか


わからないからね。


前のブログに、


アパート周辺に住んでいる野良猫っていうか、地域猫の話をしたと思うんだけど、


ああ、これから寒い冬が来て、連中は生きていけるのだろうか、


などと、なんとなく寝床で考えていたら、


つい先日、


アパートの階段の下に、


木でこしらえた立派な猫小屋が置かれていて、


中には、目をまん丸とした奴が、毛布の中で縮こまって、


ぼくを見ていた。


ちょっと、感動した。


ぼく以上に猫好きな誰かが、このおんぼろアパートの隣人のなかにいるらしい。


粋だ。お人よし過ぎる。


わずらわしい隣人、ちょっとだけ見直してあげたw


実は、このままじゃ、かわいそうだから段ボールか何かで、冬を凌ぐおうちを作ってあげにゃならんかな~


と考えていたところだったけれど、


わざわざホームセンターで材料を買ってまで、作りこもうなんて思わなかったから、


想像以上の出来栄えのおうちを見て、尚更感動したのだった。


そして、今日の午後、階段をコツコツ下りると、


ちょうど奴が見廻りから帰ってきたところ、ばっちり鉢合わせした。


せっかくおうちに帰ってきたのを邪魔したみたいで、


「にゃ」


と短く鳴いて踵を返しかけたので、


さっそくデジカメを取り出して、写真を撮ってあげたのでした。


終わり。