さすらいPAINTER~ジローの日記


台風は、また多くの人に傷を残して、きえていったみたい。


今夜は、自然の冷風を久々感じるよ。


今日、ももクロ目当てにust視てたんだけど、


他のアーティストの見事な上に、楽しそうな演奏を視ていたら(もちろん、あの舞台に上がる人々は、一流のアーティストに属する方々だけど)、久々にライブハウスが恋しくなった。


ライブハウスと言っても、高円寺や吉祥寺や、下北沢や、小箱の暗くて汚いライブハウスで歌う人たち


を観ることだ。


実を言うと、単純にああいう空間は苦手なほうだ。ちょっと閉所恐怖症のきらいがあるかもしれない。


ああいう場所に行くと、かならず、


(いまここで火事になったら死ぬな)


とか、思ってしまう。


まぁ、そういうのは抜きにして、


以前ブログで書いたと思うけど、自分は、そういう世界じゃ、絶対にいいお客ではない。


いつも、暗い箱の隅に立って、歌っている彼らを、じっと眺めている、そんなスタイルだ。


そうして、一体君はなんで歌っているの?とか、皮肉めいたことを胸の内に浮かべながら、聴いていたりしている。


大体、ああいう場所に集うのは、大方客と言うよりは、出演バンドの友人たちで、そういったなれ合いで成り立っている。


ライブハウス側も他のサービス業とは違って、


一見の客のようなものを求めているような印象は受けない。


言うなれば、金とって仲間内の宴の会場を貸しているだけ、みたいな感じだ。


なんだか、その空間に居て、どうしても冷めた目で眺めてしまう。


ひどいときには、「なんで俺はこんなところに金を払って居るんだろう・・・・」


とか思ってしまうこともしばしばだ。


出演するバンドも、熱いオーラを感じるような連中は、めったにお目にかかれない。


自分のいいバンドかどうかを観る視点は、歌や演奏はもちろんだけど、


MCにどれだけ気を使っているだ。


その場にいる、すべてのお客に対して、楽しませるだけじゃなく、真摯に対応しているバンドに、少ない。


大抵は、


惰性なのか何なのか、甘い空間で、結局なれ合いなれ合い・・・・、


そんなこんなで、自分自身も、そうしたなれあいに染まりそうになったので、


すっかり行かなくなってしまった。


二千円ぽっちももったいないしね。笑


なんか、徒然書いてしまったが。


べつに、本当にいい客じゃないから、仕方ないんだけど、


でも、自分も絵の厳しい世界に身を置いているから、思うんだけど、


本当に、自分の今やっていることを、真摯に追求して、いま生きている一瞬の自分を賭けているような人に出会うと、


たとえ観るからに聴くからに才能が足りなくても、成功が遠くても、応援したくなるんだな。


まったくうっとうしいお客です。


写真の絵は、知り合いのガールズバンドのCD発売記念に描いた油彩画です。。