明日は絶対に遅刻できない大事な会議があるようなときは、寝坊しないように、いつもより早めに目覚まし時計をセットするだろう。

ところが、「リリリリリリ……」という大きな音にいったんは目を覚ましたものの、頭のどこかで、まだ早すぎる。

もう少し寝ていても十分間に合うはずだ、とささやく声がする。

……さて、次に気づいたときにはもう遅い。

いくら急いでも絶対に間に合わない時間になっていたりする。

いったん、目を覚ましてから、ふとんの中でぐずぐずしていると、このように、つい2度寝をしてしまう。

こんな経験は誰にでもあるだろう。

2度寝はたしかに気持ちがいいような気がするが、実際は2回目の睡眠は休息にはならないことが多いようだ。

睡眠はレム睡眠、ノンレム睡眠の約90分のサイクルを繰り返している。

このサイクルは、寝入ってすぐは短く、やがて少し長めになり、明け方に向かって、また少し短くなるなど、約90分を一単位としつつも、微妙に変化している。

2度寝では、このレム睡眠、ノンレム睡眠の一晩中のリズムにうまく同調できない。

したがって、たとえ90分近く2度寝をしたとしても、レム睡眠、ノンレム睡眠のリズムがうまくととのわないうちに、次の目覚めを迎えてしまうようになるケースが多いのだ。

2度寝をすると、かえって頭がポーッとしてしまい、一日中、すっきりしないことがある。

これは、睡眠のリズムが乱れ、自律神経の働きのリズムが狂ってしまうためだ。