腹膜透析の排液に時間がかかるときがあるのが心配です | 腎臓内科医のつぶやき

腎臓内科医のつぶやき

気軽に腎臓病について知っていただく機会を作りたいと思って、2010年から月1回の腎臓病教室を始めました。教室でお話した内容や、腎臓関係のマメ知識をお話できたらいいなと思っています。2018年12月にyahooブログから引っ越ししました。

このページを開いていただいて

ありがとうございますラブラブ

 

あなたの今日が

素敵な一日になりますようにベル

 

 

 

 

 

 

 

 

排液はお腹に入っているストロー(チューブ)の先からお腹にたまっている水分を吸い取ることで行います

チューブの先はストローの穴以外に、まわりにぷちぷち穴(側孔)が開いていて、この側面からも水を吸い取っています

ここに体網(たいもう)と呼ばれる消化器系の臓器を保護している膜が絡みついてしまったりすると、吸いこみ口をふさがれてしまうので排液がうまくできなくなったりするんです
 

 
 
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Baxterさんの@ホームページからお借りしました
 
 

 

 

 

他には、通常はストロー(チューブ)の先は立った時や座ったときにお腹の中で一番下になる骨盤内にあるはずなんですが、何らかの影響で上にビョーン上矢印とはねてしまうなんてこともあります

U字みたいな感じにストローの先が上にいってしまいます

そうすると、溜まった液面より上にストローの吸い込み口があるので、その水は吸い込めないままお腹に残ってしまう・・・というわけですあせる

 

 

 

これは便秘などで起こりやすいので、毎日しっかり排便があるよう食事や運動、内服薬などでの調整が大切ですラブラブ

はねてしまったら、便秘を改善するのはもちろんですが、体をゆするとか、かかとをどんどんさせて振動を与えるとかなどで元のストローの位置に戻ることがあります音譜

どうしても戻らず、排液不十分で問題がでたときは、ワイヤーを通したり、小さい手術で治療することもありますよ

 

 

 

 

 

 

 

星日高病院腎臓病教室youtube星

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後までお読みいただいて

ありがとうございました!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 2010年から毎月腎臓病の教室を行っています

遠方の方から

『参加できないけど内容を知りたい!!

といわれたのがきっかけでブログをはじめましたラブラブ

一つでもお役に立てたらうれしいぞっと思って書いていますキラキラ

読んでいただけたら嬉しいですウシシ