まるとまの教訓

まるとまの教訓

13年の結婚生活を経て離婚に至った経緯を今後の教訓として忘れぬ様、備忘録と気持ちね整理のために綴っていきます。

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そっと彼女の手を取り、無言で歩き出す。

彼女も、どこにとは言わなくても行き着く先は分かっていただろう。否定の言葉も嫌がる素振りも見せずただ黙って着いてくる。


10分くらい歩いただろうか。目的の場所についた。

そう、そこはラブホテルだ。手を引いたまま無言で入り口を潜る。空いている部屋を確認し、宿泊のボタンを押す。料金の清算を終え、部屋へと向かう。

この間、お互いに一言も発しなかった。


どんな部屋だったかは、今となってはうろ覚えだ。そんなに広くはなかったと記憶している。

荷物を下ろし、備え付けのソファーに二人で並んで座った。手は繋いだままだった。少しだけ自分が手の平に汗を書いていた事が気になった。


そっと手を離し、部屋においてあった冷蔵庫を開け、私は彼女に問いかけた。


「何か飲む?」


こちらを向きながら彼女は、首を横に振り答えた。


「大丈夫、それよりも話しておかないといけないことがある。」


緊張した面持ちで、そういう彼女にこれから何を言われるのだろうと不安に思った。