そういえば・・・・
前の職場の同僚のＦさんはよく家庭の中の事をぼやいてたの。
『高校生の息子が勉強せーへんねん
』
『俺がおらんかったら、嫁に殴りかかったりモノや壁にあたったりしてるねん』
って・・・・。
それって家庭内暴力って感じなん違うの？
よくよく話を聞くとね。
Ｆさんは長らく単身赴任で離れて暮らしてたことから
奥さんと息子さんの二人生活が長かったみたい。
奥さんは教育熱心で息子さんの教育に全身全霊を注いできたみたい。
息子さんも母親の期待にこたえたい！ってきっとすごく頑張ってきたにちがいないんだけどね。
旦那さんが留守の間は、私がこの子を！ってきっと必死にちゃんと育てようと
されてたんだと思うんだけどね。
子供のころは、ホント親が右向けみぎー！といえば子もみぎー！で
飴と鞭で親の価値観で育てることはできるけど
だんだん、自我が芽生えてくると
ん？
ん？
なにかおかしいぞ？
いくらオカンのいうことでもそれちょっと納得できないぞ！
って感じる感覚が芽生えてくると思う。
そして、今までやってた勉強も何のために？
誰のために？
俺別にしたくないやけど？
したくない日もあるんやけど？
なんでせなあかん？
たまにはサボっちゃえ！って思うこともあると思う。
そしてサボってみる
わぁ。。。
なんかサボるってええやん
たのしいやん
もうちょっとサボっちゃえ
そうしていると、お母さんにバレるんです
『なにやってんのー？ちゃんと勉強しーやー！』
『せなあかんやん！』
そして、
トホホ・・・・
やっぱりそっか～？
嫌やけどせなあかんか？
ブツブツブツ・・・と言いながらするんです。
関係あるかないかわからないけど、
基本、子供はお母さんが大好き
お母さんには嫌われたくないって思いがあるから、必死にがんばろうとするんだけど
でもね、ホントはやりたくないって気持ちがある中で
『やりなさい！』
『あなたのために言ってるのよ』
『高い塾行かせてあげてるんだから、お月謝払ってるんだから行きなさい！』
なんて言葉を聞こうものなら・・・
なんや？俺の気持ちなんて
俺はお前のロボットちゃうわい
って思いも生まれるんだろうなって思う。
そんなこんなで
彼は、ホント大阪でもトップクラスの高校に入学したにも関わらず
入学後は塾へ行っても、机の下でゲームをしてみたり
家でもまったく机に向かおうとしないでいたので
テストの点数も今まで見たことのないような低い点だったとＦさんは嘆いてたの。
それまでは、息子は○○高校に入ったんや！
将来は国公立の大学を目指してるんや！ってめっちゃ嬉しそうに話してくれてたのに。
そしてテストの点数に落胆したお母さんは今度、息子を見張るようになり
塾での様子、家での様子を夫であるＦさんに随時報告し、Ｆさんから息子さんに勉強するように促してたみたい。
でも、やっぱりやりたくないものはやりたくなくて反抗して物に当たったり
ついにはお母さんにまで手を挙げるようになり
それを見かねたＦさんが力で息子さんを押さえるようになり
父親の居ない昼間は、母親に手を挙げ、暴言吐いて、近所中に聞こえるように叫んだり
父親が帰ってくる頃になると、ピタリとやめて自分の部屋で机に向かったり
トイレに鍵をかけて閉じこもったり。。。。
その様子は聞いてても
ホント、尋常な雰囲気ではなかった。
息子さんの心の叫びだったんだろうなって思う。
そんなこんなの生活が３～４か月は続いてたかな。
最後は、Ｆさんが奥さんに
もう放っておけや！っていうようになったみたい。
Ｆさんも長らく単身赴任で子供の事を奥さんに任せっきりだったという罪悪感から
奥さんにあまり強く言いにくかったんだと思うけど。
それだけ、
勉強のできる子だったら信じてあげたらいいと思う。
しばらくの休息時間も人生には必要だったりする。
またやろう！と思ってやる気スイッチ入れたら
きっと誰にも止められないくらい加速して頑張るとおもうから。
そこを信じて
見守ってあげることが
親には必要なんじゃないのかな？
そこで信頼関係、強い根っこができるんじゃないのかな？
そんな風に感じながら話を聞いたんだけど
そして、なんとなく私が感じる息子さんの気持ちを代弁しながら
Ｆさんの心に届きますようにと思いながら・・・・。
ちょっとお話ししました。
今はどうしてるんだろう？
また勉強がんばってるのかな？
