出来損ないの淫靡な夢が
まとわりつく夜明け
始まりでも終わりでもなく
繰り返しを告げる

逃げ込んだ夜に
希望などなかったよ
もちろん
絶望もなかったよ

ぬるい雨が屋根を叩き
たよりなく身体は軋む

少しだけ賢くなったせいで
帳尻を合わせるのが厄介になった

記憶は遠ざかるどころか
鮮明に今を浸食する


また
明日が今日になる

たかが人間の分際で
もうしばらく
生きていく



君と出会った
あの頃のことを
何と名づけよう
君と過ごした
時間のことを
何と名づけよう
君と暮らした
あの日々のことを
何と名づけよう
君と重ねた
思い出のことを
何と名づけよう

名前に大した意味なんかないって
わかっているよ
でも
名前をつけておかないと
消えてしまいそうで
怖いんだよ

「大丈夫、消えないよ。」って
言って欲しいよ
「大丈夫、消えないよ。」って
言っておくれよ


君がいた最後の日々を
何と名づけよう
君がいた最後の夜を
何と名づけよう


君がくれた宝物に
名前がなくても
君が残した宝物に
名前がなくても

大丈夫
消えやしないよ
大丈夫
忘れやしないよ

大丈夫

大丈夫

名前なんかなくても




再会の
ギターの調べ
友の歌

さいかいの
ギターのしらべ
とものうた