群馬で細々やってるゆうやなぎといいます。
休みが合わなそうで特にcs等出る予定もありませんので今回は「鉄獣スプライト」について構築意図をまとめていこうということで書いていきます。
私自身は負けてしまいましたが構築を一緒に考えたインコ https://twitter.com/inco1207?s=21&t=Hzxw8GUm5FWrhMK35ETIiA
が全勝優勝してくれました。
使用した構築
デッキ選択から枠組みと他候補に上がったカード等まとめていきます。
○環境考察と鉄獣スプライトの立ち位置
まず現在の環境について軽くまとめです。
・「ティアラメンツ」が環境トップ。
・それに次いで「深淵の獣」を軸に採用した展開デッキが分布を伸ばす。
・「ラビュリンス」をはじめとした罠系統のデッキも存在。
・「ピュアリィ」が注目される。
メインギミックが厚い系統のデッキは全て「ティアラメンツ」の下位互換と言ってしまえるほどのデッキパワーを持ちますが、代わりに自由枠が少ないところやランダム性の高さが欠点となります。
これに対してメタ側に回るのが「深淵の獣」系統です。しかし基本的に組み合わせ初動とギミックパーツで枠を取ることと、更にその関係で手札誘発内訳が深淵の獣に寄るためその有効度で有利不利が決まりやすいところが欠点となります。
「鉄獣スプライト」はこれらに差別化できる要素として1枚初動と自由枠の多さに加え、先攻展開時に誘発として見た際の深淵の獣に耐性を持つため、良い立ち位置のデッキと言えます。
また、展開デッキの最低限条件として、先攻展開時に「ティアラメンツ」のギミックに対して強固な盤面を用意できる点も満たしています。
「自由枠が多いデッキ」という枠組みでも、これを満たすことができないデッキは現環境では安定しません。
ここまでまとめると
メリット
・1枚初動や組み合わせ初動が豊富
・自由枠が多い
・深淵の獣への耐性
・アポロウーサ(マスカレーナ)+盤面に触る除去の組み合わせが対ティアラメンツに高い制圧力を持つ。
主にこれらになります。
また、スプライト系の混ぜ物デッキでありながら、初手に両要素が揃っていなくても展開途中に絡めることができる点は他のスプライト系デッキに比べて明確に優れています。
○構築について
先述したメリットである自由枠を最大限活かす構築となります。
構築枠組み
・鉄獣要素10
モンスター7+魔法2+抗戦1
・スプライト要素8
モンスター6+魔法2
・その他メインギミック5
素早い4+埋葬1
・固定枠6
灰流3+増殖3
残り自由枠11
金謙2+指名者3+結界波3+泡影3
*≪金満で謙虚な壺≫の採用
1枚初動も多いですが、基本的に鉄獣+スプライトの組み合わせ初動が強力なデッキです。
この枠は他の構築だとキットの3枚目やケラスの2枚目の部分になります。
勿論鉄獣側だけでも展開はできますが、鉄獣要素だけでは先攻の誘発への耐性、ティアラメンツ対面の後攻時のムドラやケルドウ、サリークや前盤面の妨害に対して脆く、明らかに手数が足りません。
スプライト系デッキのデッキパワーはブルーやジェット、スターターが絡むか否かでかなり差がありますが、これらは合計でも5枚と引くにはかなり現実的とはいえない枚数ですから、相当引きに自信がない限りはデッキ枚数を絞って探しにいけるドローソースを採用するのは必然的な選択になると考えています。
*鉄獣要素 (モンスター7枚+天璣2+抗戦1)
最低限の枚数に絞っています。
先述した通り、枚数を増やしてもティアラメンツの妨害を解決するのが難しく、フラクトール以外は誘発に対して細い線を辿る組み合わせ初動になってしまうためこの枚数に抑えて、金謙を優先して採用しています。
ケラスの2枚目があると後続として便利なシーンはありますが、このデッキは一度捲られてしまうと手札にこそリソースがあってもエクストラデッキのリソースが残りにくい関係上あまり有効には働かないと判断しました。
しかし、あくまでこれは現ティアラメンツ環境におけるスプライト要素の重要性からくる考えです。
*その他自由枠のカード
・墓穴の指名者
・抹殺の指名者
ティアラメンツ等が存在し、Gを止まれる環境ではないため、実質的に固定枠と言っても過言ではありません。
抹殺の指名者については対ティアラメンツで増殖するGしか宣言できるカードが存在しないため、構築段階で見直すプレイヤーも見受けられましたし、私自身もその1人でした。
しかしGが通ったゲームの勝率の低さや、このデッキは展開が通った際にフェリジットやベアブルムで手札交換が可能なため、不要であれば戻せることも踏まえると、デッキパワーを落とさないために必要だと判断しました。
また、仮に見直す場合はメインの後攻時にも有効なカードが変更候補となりますが、後述する≪冥王結界波≫は1枚で捲りを行いやすく、発動時の負け筋であるGを防ぐという点で補完が取れています。
・無限泡影
対ティアラメンツではかなり不安要素が強いカードです。しかしその他環境に存在するデッキに対して有効で、幅広い対面の勝率を落とさないために非常に丸い選択肢となります。
・冥王結界波
環境序盤に一度流行りました。
実際展開系デッキは妨害を前後に構えるのが基本となっており、誘発の方が有効な対面も多く存在します。
しかし、ティアラメンツ対面でのパワーが足りなかったり、逆にティアラメンツを優先し深淵の獣等を採用すると他の対面の勝率が落ちる上にフェンリルやケルベク、アギド絡みのゲームで貫通されるシーンもあるといった具合でこちらを選択しました。
現在のティアラメンツは罠に触る手段に乏しく、このカード1枚で盤面解決が可能になるシーンが多いです。
≪壱世壊に奏でる哀唱≫等の後ろに触るコズミックや、回答を捲りにいける壺との相性が良く、相性補完が取れています。
仮に先攻で引いてしまっても、現在の環境デッキのティアラメンツや深淵の獣系統のデッキは誘発の総枚数が少なく、こちらが誘発で展開が止まってしまってこのカードが腐って負けることは比較的少なく、展開が通りさえすれば抗戦等に変換できます。
仮に≪ティアラメンツ・クシャトリラ≫や≪ティアラメンツ・ハゥフニス≫から融合体が着地しても、結界波から展開し、双龍で処理が可能です。
*サイドデッキの枠組み
・先攻札6枚
メインの自由枠である無限泡影と冥王結界波は先攻時に入れ替える必要があるカードです。
≪神の宣告≫
捲り札である≪冥王結界波≫や≪禁じられた一滴≫等が重く、伏せに触るカードとの組み合わせで持たれていた場合に負けます。
ティアラメンツに対して微妙なのでは?という考え方もありますが、むしろ逆だと考えます。
ティアラメンツは手札誘発が少ないデッキですからむしろこちらの展開は自由に通りやすく、負け筋はアポロウーサ+盤面に触る妨害の組み合わせの回答の有無で決まりますから、サイドカードを確実に止められる点で評価が高いです。
また、スプライト系統のデッキには、サイドカードを防ぐ他に召喚権狩りの追加となりますから依然として強力です。
≪魔封じの芳香≫
幅広いデッキに対して強力だと判断。
ティアラメンツやピュアリィをより強く意識するのであれば≪次元障壁≫の方が有効でしたが、今回は予想した分布にそこまでこれらのデッキが占めるわけではなさそうだったのでこちらを優先。
この枠に採用するカードはティアラメンツの≪融合≫から≪ガーディアン・キマイラ≫の捲りを遮断できることが最低限の条件だと考えています。
「先攻用に特化したカードの採用を減らし、深淵の獣を入れる」択もありますが、対ティアラメンツの先攻のパターンと噛み合っていないという考えから今回は採用していません。
基本的には「アポロウーサ+盤面に触る妨害で動きを止め、返しにライフを取り切る」流れになるため、ここで深淵の獣を持っていても、≪融合≫からの≪ガーディアン・キマイラ≫が一貫しています。
しかし、ピュアリィやその他の特定のカードが致命的となるようなデッキが増加する場合はそれに伴い専用のメタカードを入れる枠が必要がでてきますから、先攻用のカードを減らして後先問わず採用できるカードを増やすことで枠を作る必要があります。
・手札誘発
≪ドロール&ロックバード≫
幅広いデッキに対して採用できるため。ティアラメンツが採用している理由と近いため特に深掘りはしませんが、このカードだけは貫通できない環境外展開系は多いですし、他の誘発との組み合わせで見ても強力です。
特に鉄獣スプライトでのミラー等が発生しても、このカードが通れば抗戦やスマッシャーズの様な伏せの妨害が構えられなくなるため、冥王結界波との補完も良いです。
・魔法罠除去
≪コズミックサイクロン≫
ティアラメンツの≪壱世壊に奏でる哀唱≫や深淵の獣系統の≪烙印の獣≫に対して、その他家具ラビュリンスや神碑に入れるカードです。これも今期はよく採用されているカードですから深掘りはしません。
≪レッド・リブート≫
特に深掘りすることはないですがラビュリンスのウイルス等を意識しています。
・残り枠
≪ハーピィの羽根箒≫
分布がバラけていそうだったため
≪心変わり≫
ティアラメンツが少なそうだったため同上。
サイドチェンジの都合上最低限ティアラメンツにも入れられるカードの中ではバラけた分布でも強そうだったため。
これらは調整段階ではグラファに止められず前後の妨害を両解決可能な≪闇の護封剣≫でした。
今後はピュアリィ等を意識して変更すると思います。
*エクストラデッキ
・エルフの2枚目
スプリンド→ギガン→エルフの流れで展開する場合で抗戦が構えられない状況を解決しつつ展開を簡単にできるということで教えてもらいました。
縛りのないリンク2を一通り調べましたが他の候補がプロキシーやディスパラッチくらいしかなく、エルフがエクストラリソースの面でもまともでした。
ドナの重要性はこれまでの鉄獣スプライトより低いと思います。
○まとめ
自由枠を全体的なバランスの考慮した補完の取れた組み合わせで採用した構築を目指しました。
今期は意外にも分布が散っていますから、ティアラメンツを意識しつつもデッキパワーを落とさないバランス感が難しいです。
私自身も色々知りたいので情報交換や質問等もぜひ。
感想
最後に文章化したのは十二獣とかだったので久々に書いてみるかみたいな。
ペンデュラムデッキの呪いから解放されてからは反動で自由枠が多いパワーカードも多いデッキしか使えない病にかかっています。
初動安定してるデッキしか信じられないので1枚初動やスプリンドアンコウ神
とはいえこのレベルで安定してるデッキですら事故るから前々期のフェンリル3あった全盛期スプライトはフェンリルgやフェンリルレッド、gレッドとかでもよく展開してたからいいデッキだったなあとしみじみ。
ガチャデッキアンチなので今期はティアラとカオスルーラー縛り。
ありがとうございました。