イ人のアニメ、漫画、ラノベ紹介

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不定期でアニメや漫画の感想やら紹介を書いていく予定です。
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「それでも町は廻っている」も前回紹介した「いちご100%」と同じく以前から読んでみたいと思っていた作品です。
先日、現在発売されている12巻まで読み終え、きりが良かったので今回紹介したいと思います。

作品説明
通称は「それ町」で、基本的に1話完結形式で掲載されています。
2014年4月現在で原作は12巻まで発売されています。
2010年にはアニメ化もされている作品です。

あらすじ
主人公の嵐山歩鳥は、高校入学と同時に祖母の経営しているメイド喫茶「シーサイド」でアルバイトすることになる。メイド喫茶といってもメイド喫茶を知らない祖母が流行りに便乗しただけなので、従業員がメイド服を着ている喫茶店でしかないのだが…
歩鳥の同級生で同じくシーサイドで働くことになった辰野トシ子、学校の先輩である紺双葉、歩鳥に恋する幼馴染の真田広章などを巻き込んで歩鳥の日常は今日も流れていく。

「それ町」の特徴
その①・・・時系列シャッフル
1つ目の特徴は、時系列シャッフルです。つまり、話の掲載順と時系列順が一致しないのです。これにより、キャラたちの学年がエピソードごとに前後することや、キャラの髪が短くなったり長くなったり、またまた短くなったりすることがあります。
「それ町」は歩鳥の高校での3年間の何処かであったエピソードが時系列とは関係なく描かれているのです。
そのため、エピソードごとの時系列に注目するのがポイントです。
また、作者は「それ町」が完結したそのときに、タイムテーブルを公開するとしています。
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「それでも町は廻っている」11巻あとがきより

その②・・・非日常でも日常
2つ目の特徴は、日常漫画とは程遠い宇宙人や未来人、幽霊、謎の怪物、死後の世界などの存在です。
本来、日常漫画には縁のないものばかりですが「それ町」には登場しちゃってます。
しかし、それらが歩鳥たちの日常に大きな影響を与えることはありません。間接的に、あくまで日常の1つとして描かれるのです。ですので、宇宙人たちによって日常が崩壊するということはまずないでしょう。

その③・・・さりげない伏線
特徴の3つ目は、各エピソードにさりげなく張られる伏線の数々です。作品説明でも記述しましたが、それ町は基本的に一話完結形式で描かれている作品です。だからと言って、それぞれが独立しているかと言うとそうではありません。
例えば、今までモブとして背景だけで登場していたキャラが後のエピソードで色々やらかしたりします。
他にも、エピソードのオチで結局解決されなかった謎を何話も後のエピソードで解決する、なんてこともありました。
これらのように、言ってしまえばただの小ネタみたいなものかもしれませんが、それもそれ町の魅力の1つであることには違いありません。

感想
「それ町」は一話完結の日常漫画なのにも関わらず、とても読み応えのある作品でした。読み返すたびに新たな発見をすることができるので、何度も繰り返し読んでしまいました。どうやら私は作者さんの思惑に見事にはまってしまったようです。
そんな私のお気に入りのキャラは紺先輩です。天真爛漫な歩鳥もおもしろ可愛いかったんですが、紺先輩が時折みせる弱い部分やそれを隠そうとするシーンでやられてしまいました。
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上の画像は紺先輩が風邪を引いたときのものです。その時「つらいよ…死んじゃうよママ…」という普段の紺先輩からは考えれない台詞を歩鳥たちに聞かれた後の反応です。
ちなみに、持っている置物は以前のエピソードで歩鳥から貰ったお土産だったりします。こういった別のエピソードとの繋がりを見つけたときは思わずニヤニヤしてしまいます。