冷麺の季節
朝夕の冷え込みが緩み、暖かくなる頃ようやく冷麺の季節は始まる。
冷麺を本当に好きな人たちはそんなこととは関係なく、一年中冷麺を食べるが,
普通の人々にとって本格的な冷麺の季節はやはり夏だ。
冷麺は大きく平壌冷麺と咸興冷麺に区分される。
ジャガイモのでんぷんに作る咸興冷麺は甘くてやや辛め、しこしこした食感の麺に刺身を添えて食べる「カレイの刺身入り冷麺」 が有名だ。
そばにでんぷんを混ぜて作った平壌冷麺は麺が柔らかく、出し汁は、淡泊なソバの香りの風味を引き出してくれる。
それ以外にも似たような夏の季節の食べ物として、全羅道のそば、豆汁麺と慶尚道のミルミョンがあるが
僕はその中で平壌冷麺が一番好きだ。
平壌冷麺を初めて食べた時は『なぜこれにお金を出して食べるのかな』と思ったし、
二回目に食べたときは『ちょっと薄いけど、まあまあ。。。』と思ったし、
三回目に食べたときは『もう、これでなければ…』という考えに至った。
ソウル市内のどこででも冷麺のお店は簡単に探すことができるけど
こういう平壌冷麺を食べられるお店はめったにない。
又来屋、平壌麺屋、筆洞麺屋、乙支麺屋、ウルミルデ、ボンピヤンくらいかな。。
このようなお店は思ったより高いが、煮出し汁はの深い味にはまってしまうともうMSGの一杯5千ウォンの冷麺は食べることができない。
平壌冷麺が好きな外国人もいるだろうか。
考えてみると平壌冷麺のお店で外国人はあまり見かけない気がする。
やっぱり肉と一緒に食べるユクサム冷麺が一押しだろうが
平壌冷麺が好きな外国人もいるかどうか気になる。
昨日ソウルは、今年に入って初めて30度を超えた。
そのためか、とても蒸し暑かった。
一杯の涼しげな冷麺が思い出される晩だ。


