オーストラリアツーリング4日目 | Jinのきままなるツーリンング日記

Jinのきままなるツーリンング日記

2014年世界一周ツーリングをめざして切磋琢磨の日々を記録

朝、6時半に起床して、パッキングするが、荷物が多いため一時間も
かかってしまった。日本とオーストラリアの国旗は1200kmも走ると
風に激しく振られて、ボロボロになって、しまいには消えてしまった。
国旗はそれぞれ二本持ってきたけれど、この旅の終わりまで持ちそう
もない。

今日はCoober Pedyというオパールの発掘で有名な街に来て、これを書
いている。

今日の走行距離は約630KMであった。

今日はこの旅で、初めてヒヤットとする出来事が3つあった。

ひとつはガス欠になりかけたこと。
レンタルバイクのガソリンタンクは30リットル入るビッグタンクを
積んでいるんだが、朝。Port Augustという大きな街で給油して満タンに
していた。

約350km走ったあたりで、そろそろ給油をしようと思っていたら、シェル
の板があって、10kmさきにガソリンスタンドがある知った。

そこで給油をしようと思っていたら、GSは反対車線にあって通り過ぎて
しまった。
「まあええか、次のガスリンスタンドで入れよう」と思ってしばらく走
ったが、100km過ぎたあたりで、おかしいと思い始めた。

休憩地点で地図を確認したら、先の給油ポイントから約250kmの間
無給油区間であることを知って青ざめた。

こんな荒野のど真ん中でガス欠になったら、遭難に等しい。
本当に360度見渡しても荒野しかない場所に道路だけがあるという感じである。
なんで、地図を確認しなかったかと後悔するも、すでに遅し。

レンタルバイクのタンクは、特殊な樹脂製タンクでガソリンが透けて見える
ので、残量が目で確認できる。

あと180km、走らないと給油できない。
残量はと見ると、リザーブのメモリのわずか3cm程上である。

リザーブは5リットルと聞いていたので、100kmは走れるとして、この3cm
で80km走れるか?いや微妙な感じである。

行く前にJAFにオーストラリアの提携先のサービスがあるのは確認していたので、
JAFに電話して提携先の電話番号を聞くことも考えたが、携帯電話を見ると電波
がない。すなわち、この方法は取れない。

あと、考えられる方法はガス欠した所で、後続車を待ち、ドライバーに頼んで
ガソリンを分けてもらうことである。
最悪、これしかないと覚悟を決めて、アクセルをできるだけ回さないように時速
100kmを保ちながら冷や汗を流しながら、ゆっくり走った。

あと、80km、60km、20kmの道路横の表示を見ながら、生きた心地がしない。

あと、5kmの表示が見えて何とか持ちそうな感じがしたが、ガソリンスタンドで
給油すると残りはわずか、1.3リットルであったことがわかった。

いやいや、これから気を付けよう。
しかし、看板で無給油区間の警告表示をしてくれても、良さそうに思うのだが。



二つ目は日本から持ってきた、運転しながら飲めるホースのついた水タンクをハン
ドルにくくりつけてぶら下げていたのだが、何かの拍子で動いてしまって、元に戻
そうとして、前方を見ていなかったら、知らぬまに反対車線に出てしまっていて、
ふと気がつくと、目の前に大型トレーラーが迫っていた。
慌てて車線に戻ったものの、ヒヤッとした瞬間であった。
脇見運転は絶対、やめようと心に誓うのであった。

3つ目は、Coober Pedyからネットで調べていた例のオパールの地下キャンプ場に
行こうと思い、ハイウェイからそれて走っているうちに、迷子になってしまった。
だいたい私は、極度の方向音痴なので、来た道を戻ろうとしたが、全くわからない。
360度同じ、赤膚の岩山の景色なので、目標となる目印というのがないので、本当
に厄介である。

走り回るうちに、ますますわからなくなって、焦ってきた。
もう日没が迫っている。こんな所で真っ暗になったら、やはり遭難である。
しかし、幸運にも重機を洗っているおじさんを遠くに見つけた。
そこへ行くとハイウェイは西だよと指差しながら教えてくれたが、そこはすでに
迷い込んで訳がわからなくなったところだ。

このおじさんが重機を洗っている倉庫の横は平屋のこじんまりした建屋で,よく見
るとホテルと書いてある。

遭難する危険を冒すより、ここで宿泊したほうが無難だと考え、泊まれるか
聞いたら、ホテルは妻が経営しているが、多分大丈夫だろうと言うので、料金を聞
くと140ドルという。高いと思いながら、「部屋を見るか・」と言うので、見せても
らうことにした。

見てびっくり仰天。やはりオパールの発掘した跡の地下を部屋にしてあるのだが
、日本の下手な一軒立ちの家より広いスペースと施設である。

12畳以上のキッチン、今これを書いているネット付きの書斎、バーカウンター、
リビングルーム、ベッドルーム、浴室をそれぞれ完備した高級ホテルのVIPルーム並、
いやそれ以上であるかもしれない。調度品がどれもこれも立派なのである。

しかも、朝食付で、今飲んでいるワインもサービスである。
このおじさんは、ウインクして「ただし女はついてないよ」と言ってニッコリ
と笑った。
「私は女性に興味はないから大丈夫です。」(嘘)と答えて私も笑い返した。

旅は本当に計画通りに行きませんわ。


というわけで、今日の一日の出来事でした。