ストーリーテラーズ2008公演
立体文学 うさぎ×うさぎ
~3人の作家による「うさぎ」ストーリー
構成・演出 永田陽二
出演 安倍久美子、五明紀之(ムジナ)、春林、三浦ノン、山田陽大
~3人作家による「うさぎ」ストーリー

2/25(月) sonorium(永福町)

去年、劇団CONTACT主催「マリーアントワネット~夕日に燈る食卓~」で共演した、ごみょん(五明紀之)が出演する小劇。


SONORIUMに足を踏み入れて、まず驚いたのは、なんて綺麗な劇場。
新しいせいもあるのだろうけど、丁寧に手入れの行き届いたエントランス。
ホールは小さくて、でも反響がよくて、低い音もDEADにならない。

入り口ではかわいい柄の割烹着(幼稚園の保育士さんなんだろうな)を着たごみょんがにこにこ迎え入れてくれましたよ。


見回すと、こんなに狭いホールに大きなブースと、宙吊りのコンデンサマイク。
100もない席は立ち見がないようにチケットをコントロールしているから、ゆったり座れる。

立体文学とはきっと、全てを具現化するのではなく、少ない人同士での共通認識を補足するために3次元の挿絵のようなことがやりたいのだろう、と思った。
ま、もっと解りやすくいうと、挿絵だけで埋め尽くされる「飛び出す絵本」のさらに「立体化」、といったところなんだと、思います。
例えば、「鉛筆」と言えば(この場合は「書けば」が正しいですね)まず間違いなく100人が似通った形状を思い浮かべてくれる。
けれど、インターフェースとなる演出家が違う形体、あるいは自分だけが持つと自覚して、絶対にゆがんで欲しくないイメージを想定した時、その部分を補足して伝えなければならない。
そこで挿絵が登場するわけだが、この部分だけを3次元化する。
そうして、演出なりの解釈が加えられた文学作品が表現されていく、そんなところかな・・と勝手に考えちゃいました。果たして的を得ているのかどうか・・・。



立体化の補足を、図らずともこの劇団に委ねてしまった(笑)3人の作家は
安房直子「はるかぜのたいこ」
立原えりか「ウサギだったころ」
木村裕一「テツガクうさぎに気をつけろ」

やがて始まるお芝居は、5人の役者が銀紙で枠どられた2メートル四方の中だけを世界の全てにして演じきる。

スポンジ(?)の棒を曲げたりつなげたり、紙細工を使って子供に話しかけるようにストーリーテリングされていきます。



「立体化飛び出す絵本」にすっかり惹きこまれてしまいました。



席につくとミニ紙コップでお茶が一杯出てきた。これはごみょんが運んでくれました。




ふふ・・次は水あめの挟まったミルクせんべいがいいな・・・♪

な、お芝居って素敵。




SONORIUM
http://www.sonorium.jp/main.html