神宮司の「らぶシネ」

 

今回のお勧め映画。「EXOSIST Begining」
さすが、大御所映画の続編と、オカルトブームだけあって、レンタルに随分時間が掛かった・・・。

今回レニーハーレンが名乗りをあげたのか、依頼されたのか、定かではないけれど、やってくれた。と、思った。

2(ジョン・プアマン)にはほとんどの人ががっかりした記憶がある。
これを駄作として、原作者W・P・ブラッティは「シャイニング」のS.キングよろしく自ら監督をし、3を正当な続編として発表したが、「羊たちの沈黙」とほヴぼ同時期に日本ではリリースされたこともあってか、見事に玉砕した。
でも僕は3が大好きだ。サスペンス仕上げになっていて、独立した作品としてはかなり面白いし、結構怖いと思う。

 

今回ハーレンの作品は、今度こそフリードキンの後発となるべき作品だろう。
「サスペリア」のようなゴシック映像美にこだわるよりも、フリードキンの美術感性を重んじた。もちろんプアマンもそのつもりだった。全く無視したのは原作者本人だけだった。
さて、疑問。一体だれが最もよく分かっていなかったんだろうか?
2のリンダブレアはキュートだった。
3は地獄が表面化しすぎた。
beginningはオリジナルに近かった。

で?

大量惨殺シーンは深作の「魔界転生」の方がすごかった気がする。
又、逆さ磔は確かに少しぐっと来た。伏線だから来なきゃいけない。
でも、天使たちが低い悲鳴をあげならゆっくりと串刺しになっていく「(当時タイトル)ゴッドアーミー」の方が衝撃あった。

さすが、と思ったのは、切り裂く悲鳴は少ない。
「13日・・・」じゃないから、何かがやたらめったら飛び出してくるお話でもないから、神父も暗闇の中で、カラスが飛んだり、蝿の大群にも慌てない。これでいいし、これがよかった。
けど、その分、効果音が多すぎ。
「ジャキーン!」だとか「どーん!(オケ)」だとか。
ちと多かったかな。確かにどきっとはするし、現代エンターティメントには不可欠要素だし。
本当のオカルトホラーに撤しきれなかった意味で、75点。