無聊の始まり


飾りの様な脚で 蝶も追えぬ

夜風が悲哀 朝日が突き刺さる


肌を這う嫌悪感

下限の中 絶つ 此れで幾つ?


ヒラリ 彼岸花散らして ザラリ真紅


棄てられ捨てられぬ夜の繰り返し

理解と激情を飲み干せない日々


無情でも構わない

全てを白死に 静かな夜に沈めて


ヒラリ 彼岸花散らして ザラリ真紅


肌を這う嫌悪感

下限の中 絶つ 此れで幾年?


桜の蕾すら

自由に出来ない此の手


ヒラリ 彼岸花散らして ザラリ真紅


棄てられ捨てられぬ夜の繰り返し

理解と激情を飲み干せない日々


着物の裾を引く

小さな手をわたしは掴む


ヒラリ 彼岸花摘んでたあの頃