懐かしい。
たぶん15年くらい前に乗ってたバイアルス。
キャブ直してーって持ってきた。
まあまあ汚いんだけど、それより固着してたニードルの先が折れた。シャー芯の先より細いからね、仕方ないとこはある。
部品を取り寄せる程のキャブじゃないので、家に転がってたVM22に交換しておく。PD22もVMもそんなに変わるもんじゃないしいいでしょこれで。
んで火花チェックしてキック2回、当たり前のようにエンジンはかかる。
しかしだ、しばらくしたらキャブからオーバーフローしてる。なんでだ?このキャブは新品みたいなもんなんだけどな?
キャブを開けてみたら錆が混入してる。もしかして…
すげー、これだわ原因。
そりゃバルブの隙間に入ればガソリン止まらないわな。
タンクを洗って再度組み直す。
ついでににワックス掛けたよ。
いいバイクだなこれ。クロスミッションが小気味良い。
相談だけどね、本気で直すならタンク内のコーティング必須だわ。
でねこいつには思い入れがある。何歳だったかな、3歳とか4歳の頃か、じいさんの所でバイトしてたあんちゃんが、タンクにわしを乗せて近所を走ってくれたんだ。
鮮烈だったなあ、シルバーのタンクにしがみついて見慣れた景色が驚くような速さで流れて行くの、風を感じたよ。今こんな事したら親が黙ってないだろうけどね。
そのあんちゃんに三輪車押してもらってこけて親指の爪を剥がした事もある。今でもその跡は残ってる、全然恨んでない。それよりも、今でも覚えてる押し付ける大気の感覚。不安定に安心してる、心地が良かったのかもしれない。
変な事言ってるのかな、未だに楽しいんだよね。具合悪くてもバイクに跨ると直るからね。