「飲み過ぎた~おやすみ。」
ベッドに倒れ込んだ私の横に
すぐにHさんがやってきた。
「俺の横で寝ちゃっていいのかな?。」
半分寝かかっているところから
情事が始まった。
すると
突然彼が荷物の中から
ローションを持ち出して来たのだ。
しかも彼の下の毛は
すべて剃られていた。
(...東京にどんな出張に行ってるんだ!?)
遊び人である香りがぷんぷんしてきた。
翌朝
「ねぇ~絶対遊んでるでしょ!」
と尋ねると
「よく言われる。」
との返答だった。
彼も私もそれ以上何も言わずにいた。
朝食を済ませ
この日も少し観光をして帰る予定だったが、
彼に急遽の仕事が入ったということで
帰路に着いた。
道中の車内で
マッチングアプリを始めた理由について
尋ねたところ
「お嫁さん探し」
だという。
そのお相手が仮に遠距離でも
2週間に一度会えればいい。
「別居婚でも構わない」
それが彼の考え方だった。
<次回へつづく>
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