どもども。最近、溶接に関係ない話ばっかじゃんと
思っているそこのアナタ!!
ブレーキプレス=溶接ですよ!!
板金溶接の製造業務においては、だいたい溶接の
前工程に曲げ加工があるはず。
なので、ある程度の技術を覚えておいて損はないのだ!!
といってもワタクシ、溶接がメインなのであんまりテンションが
上がらないのが現状・・・・(;^ω^)
・・・・・・・
ま、そんなことはおいといて・・・
箱曲げ加工について語ります
これは展開図ですね。
箱の形状が片引きとかいてありますが、3次元の図をよくみると、
角がピッタシ合わさってます。
この形状が片引きなんです。
箱曲げにおいて、片引きの場合は曲げ順に気を付けないといけないっス(;^ω^)
曲げるときは少し多めに曲げます。
90度に曲げるときは90度より少し多めに曲げます。
鉄なんかは加工しても元に戻ろうとするスプリングバックからですな。
これが両引きなら関係ありませんね。
ちなみに両引き形状はというと・・・展開図はこれです。
角の突合せ部分が片引きと違いますね。
板と板の角にギャップが開いているのが両引き形状です。
今回、曲げる箱の寸法は以下の通りです。
幅200mm・奥行120mm・高さ50mmの片引き形状で曲げていきます。
展開図を見れば分かりますが、展開寸法を出す計算式があります。
それで曲げる前の材料の寸法を導き出します。
βは両伸び分で1.6です。
材料をこの展開寸法で切断します。
コーナーシャーという切断機械で切りますが、本来なら
タレパンレーザーで切るのが筋ですよね(;´・ω・)
これ、安全囲いがしてありますが、そのせいで細かい材料の切断ができないっす。
うーん、でも安全に作業するためのものなんで、しゃーないか・・・
「直角出てんのかな・・・・(。´・ω・)?」 寸法確認してみます。
ある程度の誤差は、しゃーないとして(;^ω^)
(コーナーシャー切断だし仕方ないか・・・)
一応良しとして、これで曲げてみます。
新規でプログラム作成して、この手順で曲げていきます。
板厚0.8mmのSPCC材。
曲げの順番を気を付けましょう。
α角度・βバックゲージ寸法の補正値を入力して、曲げ加工します。
小さい材料ならともかく、大きな材料を曲げる時に気を付けたいのは、
曲げた際に材料手前側をのぞき込まないことですな。
曲げた反動でグイっと上に折れるので、アゴとかにぶつけたら
ヤバいっスよ!!
お次は幅200mmのほうを曲げます。
ハンドルで板と板の間にパンチがおさまるように、ある程度下しておきます。
こんな感じで出来上がりですな♪
片引き形状で角がピッタシ合わさってれば、
TIG溶接でナメ付けしやすいんですが、
ずれてスキマがあると、面白くないっすね。
材料の展開寸法に若干の誤差があるせいなんすけど・・・・
(コーナーシャーで切断するからこうなるんだよね・・・)
とりあえず、箱曲げは以上ですな。
機会があれば、ブレーキプレスでいろんなモノを
曲げ加工してみたいなあ
そんなわけで、今日もお疲れ様でやんした
ではでは~(^▽^)/