
この問い自体にバイアスがある。要するに、この問いには暗黙の前提がある。
「イケ面はモテる」という前提だ。
だが、果たして「イケ面はモテる」のだろうか。
本当に「イケ面はモテる」のか。
周りを見回してみよう。
「イケ面なのにモテないよね~」っていう男とか、「(黙ってりゃ)美人なのにねぇ~」とかいう女はいないだろうか。
逆に、よく見るとたいしてイケ面でもないのに、ふとなにげないしぐさや雰囲気でイケ面に見えてしまうということはないだろうか。
実は、顔だけで判断しているようでいて、ちょっとした身のこなしや態度、しぐさや雰囲気などで、顔の見え方も違ってきているはずだ。
もちろん世の中には顔だけで判断する女も少なくない。いや、顔抜きでは判断してくれないと言うべきか。
でもそれが多数派というわけでもないだろう。
「イケ面じゃないのになぜモテるの~?」とはいかにも失礼な質問だ。
「イケ面でもモテないやつはいる。そしてその理由はさまざまである。」
「イケ面じゃなくてもモテるやつはいる。その理由はさまざまである。」
理由なんていくらでも考え出すことは出来る。
理由をあれこれ考えるのもいいが、「イケ面じゃないとモテない」という思い込みを捨てるほうが先決ではないだろうか。とはいえ、人は見た目が9割という説もある。しかもこの本はかなり説得力がある。
見た目は大切だ。素直にそう思う。人は見た目が9割という説が正しいとすれば、イケ面じゃないのにモテるのは、顔以外の見た目がきっとどこかイイに違いない。
- 人は見た目が9割 (新潮新書)/竹内 一郎
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さ、目が覚めた。仕事しようっと。