本記事は、知人に我が2号機のジムニーJA11C幌車を貸し出す際に、
お読みいただく、簡易取扱説明です。
まず、このクルマは普通乗用車とはかなり違います。
不整地用に改造されている為、逆に一般道の走行時には気をつけてもらうことがいくつかあります。
まず、このクルマはこんなクルマです。
まず、このクルマは左右の前輪をつなぐ”スタビライザー”が外されています。
普通は、
上の写真のように曲がったパイプが左右の車輪を繋いでいます。が・・
この写真のように、そのようなパイプはありません。
足の動きを良くする為ですが、逆にコーナーリングではロールが大きくなります。
ということで、高速でのコーナーは時速60km以下まで減速してください。
また、一般道でも極力、コーナーはゆっくりと曲がってください。
さもないと、横転します。
このクルマはマニュアル・ミッション車です。
誤解のないように。(笑
カーナビは付けてあります。ゴリラですが。
アンテナは折れてます。つっこんで差し込んでるだけですので、
引っ張ると抜けます。
アンテナ紛失禁止。それがあるのとないのでは、テレビの映りがぜんぜんちがいます。
アンテナなくしたら、カーナビごと弁償していただきます。(笑
カーステも付いてますが、使ったことありません。期待しないでください。
ETC付いてます。
カードはご持参ください。
ボンネットのオープンナーはグローブボックスの中にあります。
グローブボックスの奥に、ボンネットのオープンナーレバーがあります。
そのレバーを引くとボンネットが上がりボンネット下のレバーに手が入ります。
エアーゲージも中に入れときます。(紛失禁止)
エンジンはファイターエンジニアリングのコンプリートエンジン F6Aクラフトマン・タフに積み替えられてます。
壊したら、弁償です。丁寧に扱ってください。
タービンも前回の車検の際、交換しています。
エンジンの停止前3分間はアイドリングしてください。
尚、ターボタイマーが付いてますが使用しないでください。
トラブルの原因になります。
ボンネットを開けて点検する項目は、
①エンジンオイルのレベル。
②冷却水補助タンクのレベル。
この2つは必ず走行前に点検してください。
オイルの点検用ゲージは、電動ファン後方、タイミングベルトケース前方にあります。
オイル交換して間もないので、分かり辛いですが、
アッパーレベルギリギリまで入っています。
ジムニーのエンジンはオイル食いです。けっこー減りが早いです。
必ず点検してください。
注)エンジン積替え修理には約30万円かかります。
次にラジエター横にある冷却水補助タンクに入っている、
冷却水のレベルを確認してください。足りない場合には、
荷室に積んであるクーラントを補充してください。
因みにラジエターは新品に交換してあります。
バッテリーは28年1月14日に交換しています。
続いて空気圧のチェックです。
グローブボックスにエアゲージが入っています。
高速走行時は前後1.8~2.0
一般道で1.5
林道走行1.0
不整地で0.8
岩場で0.5
0.8レベルであれば麓のスタンドくらいまで走れます。
尚、スペアタイヤは積んでませんので注意してください。
4WD走行を行う場合、2つの作業が必要です。
まず一つ目が、前輪のフリーホイールハブを
FreeからLockに切り替える必要があります。
手で回し赤い部分を合わせてください。
注)一般走行時はFreeに戻してください。戻さないと抵抗が多いので燃費が悪くなります。
もう1つが、トランスファーの切り替え。
室内にレバーがあります。
サイドブレーキ手前にある短いレバーがトランスファー切り替えレバーです。
通常、一般道や高速道路は2H(2輪後輪駆動)。
雪の日や泥濘のある林道は4H
不整地や岩場、その他は4L(低速四輪駆動)。
尚、トランスファーの切り替えは完全に停止している状態で行ってください。
走行中に切り替えを行うと、ギアの噛み込みの原因となります。
噛み込むと、人の力では元に戻りません。
走行不能となり、自走で帰れなくなります。
工場で修理となります。
注意してください。
エアコンではないですが、クーラーはあります。
内気循環でCOOL、噴出し口は写真の位置で作動します。
A/Cのランプが写真のようにオレンジ色に点灯すれば作動しています。
その他の注意事項
1.幌車であるので、車内に貴重品を置かないでください。
2.助手席側のドアは鍵が違います。前オーナーがドアごと別のに交換したようで・・・
3.給油は右後方。室内にレバーはありません。キーでフィラーキャップのロックを外し回して外します。
スタンドのお兄さんに鍵を渡せばやってくれます。(笑
注)この取扱説明には幌の外し方は書いてません。
取り付けが不十分だと、高速道路の走行時等でいきなり外れるので危険です。
幌は外すより、付ける方が難しいので、説明を受けるまでは、幌の取り外しは禁止です。
補足: なぜ、ターボタイマーを使ってはいけないか。
理由は、横転した際にエンジンを切ることが出来なくなるからです。
クルマが傾いた状態でエンジンを回しっぱなしにすると、エンジンが焼きつきます。
傾きにより、オイルが循環できなくなるため。
4WD乗りの間では常識なのですが、一般の方には理解できないと思ったので補足しておきます。
では、安全運転で、ジムニーを楽しんできてください。
尚、このジムニーJA11C幌車は、希少車であるため、
販売希望価格は100万円としています。
事故等、全損の場合には、お買い上げでお願いします。
参考までに、中古車相場
【カーセンサーnet】「ジムニー ja11 幌車」の関連情報
【中古車】スズキ ジムニー CC|Reverse Gear リバースギア|中古車なら【グーネット】
まぁ~、中古車の価格ですが、このクルマは更に、
エンジン、ミッション、トランスファー、クラッチ、ラジエター、バッテリー、タイヤなど、
全て、購入後、新品&リビルトに交換されています。
つまり、超コンディションの良い車です。
それらの整備には既に軽く100万円以上、かかっています。(汗
兎に角、大切に扱ってください。
林道走行時の注意事項
林道は一般道と異なり、いくつかの共通ルールがあります。
①速度の管理。大抵どこの林道でも看板が出ていますが、制限速度は時速20km以下です。
②見通しのわるいコーナーではクラクションを。
③林道というだけあって、林業の方の為の道路です。地元住民の方には配慮を。
さて、一番伝えておきたいことが
このタイヤのこと。
石を噛みます。
林道から出て、一般道を走行にしばらくすると、
噛んだ石が、ポンポン飛びます。
そして、後続車のフロントガラスを割ります。
私の回りの仲間も、そして私自信も後続車のガラスを割っています。
そして、弁償・・・
林道から出る際は、いったん車を止め、ドライバー等の棒で
噛んだ石を、1つ1つ、取ってください。
でないと、周りのクルマを危険にさらします。
またタイヤは、オフロード専用タイヤです。
雨の日の舗装路では、一般のタイヤより性能が低下します。
コンパウンドは非常に柔らかい為、1日駐車しておくだけで、
フラットスポットができます。
タイヤのトレッド面の一部に平らな変形部分が現れる現象で、
走行時ゴトゴトとした振動が起こりますが、タイヤ温度が少し上昇してくると元に戻ります。
だいたい15~30分くらいの走行で、戻ります。
あと、このタイヤはチューブレスではありません。
空気圧を極端に下げて使用することを前提に、チューブを入れています。
つまり、パンクした場合は直ぐに空気が抜けます。
チューブレスのようにじんわりとは抜けていきません。ご注意を。