８日（日）水沢11R【M1】農林水産省東北農政局長賞ダーレー・ジャパン協賛 FM岩手杯第47回シアンモア記念（ディスクリートキャット賞）（オープンダート1600m １着賞金1000万円 11頭立て発走予定時間18時15分）

Horse＆Hope 　駆け抜けたその先に。2022岩手競馬

＜見解＞

春のマイル王決定戦は、伝統のシアンモア記念。今年は11頭が参戦、出来れば現地で見たい位の好メンバーが揃った。GⅠホースや昨年の３歳女王、芝・ダート不問、好調な上がり馬、古巣で復活に賭ける　等、バックボーンが異なる馬達が集まり、またもや名勝負の予感。激戦必至、偉大な大種牡馬が後輩達の走りを見守っている。

◎ヴァケーション

３年前の全日本２歳優駿（JpnⅠ）を制し、列記としたGⅠホース。転入初戦の前走、赤松杯ではマイネルアストリアに0.1秒差２着。これは位置取りの差、ここを叩いて状態良化期待出来ると見た。次こそGⅠ馬の貫禄を！

○ゴールデンヒーラー

個人的には２歳時から素質の高さを評価していた。３歳牝馬三冠のうち二冠を手中に収め、これまで重賞５勝。前走、桃花特別で始動し、馬なりで1.３秒差の大差勝ちと幸先の良いスタートを切った。逆転まで考えたい。

▲マイネルアストリア

JRA時代は３勝クラスで苦戦が続き、心機一転岩手へやって来た。転入初戦となった前走赤松杯では３番手から、逃げ馬がバテると、ヴァケーションとの叩き合いを何とか制した。同じ芸当が出来るかがカギ・・・。

△マツリダスティール

ターフの申し子として、芝コースでの活躍が期待されたが、取りこぼしが多く善戦止まり。気分転換にダート戦へ出走した不来方賞圧勝も、ダービーグランプリ、北上川大賞典は惨敗。ひと冬超えての成長具合に注目。

△ヤマショウブラック

３年前の桐花賞馬、以来ずっと岩手と南関東を往復しているが、岩手オープンでは入着級に留まっているのは残念な限り。既に６歳を迎え、そろそろ結果を求められるが、前走赤松杯は0.4秒差３着、軽視出来ない存在。

×グランコージー

昨年は結果的に休養に専念した形となり、始動したのは10月からで、南関東B1級戦を２勝。春から再び戻って来たが、元々は２歳時に重賞２勝した期待馬。冬も使われて来たのは強みであり、復活の舞台は整った。

■自信度：E（※Ａ～Ｚの段階）

■推定ペース：Ｍ～Ｈ

■推定タイム：1.40.前半～43.後半

＜レース紹介：シアンモア記念＞

1975年に特別競走として創設し、後に重賞競走へ格上げ。距離や施行条件等の変更を経て、現在は春のマイル王決定戦。2016年からは岩手グレードの導入でM1に格付けされた。レース名のシアンモアは、イギリスのエプソムダービー３着の実績を引っさげ、1928年に小岩井農場へやってきた種牡馬で、日本競馬界に燦然と輝く大種牡馬の１頭として有名。現在もシアンモアの血は受け継がれ、子孫達（例えばクラウンロゼ）が多数活躍している。

これが大種牡馬”シアンモア”、当時の小岩井農場が日本生産界のトップランナーだった事が窺える。

＜思い出のシアンモア記念　1999年・第25回＞

1999年のフェブラリーステークス（GⅠ・JRA東京）で地方所属馬初のJRA・GⅠを優勝したメイセイオペラが、テンコートレセンで英気を養い、始動したのがシアンモア記念だった。

英雄を一目見ようと、水沢競馬場は大混雑！パドックを見るのも一苦労だったな（苦笑）。このレースは負ける要素が無く、どんな勝ち方をするか？２着に誰が来るか？に焦点が絞られた。レースは終始馬なりで、最後だけ気合いを入れ、ムチを入れると、グン！と加速して圧勝！！差がついた２着には、Mr.タフネスことバンチャンプが入った。

メイセイオペラを何度も応援に行ったが、このレースが一番安心して見られたかなと・・・僕はね。ここを叩いて、６月の帝王賞（GⅠ・大井）にコマを進め、オースミジェットやサプライズパワー相手にこれまた圧勝！あの頃は楽しかったね♪

第25回シアンモア記念は、いい塩梅の画像が無かったので、フェブラリーS優勝のやつを・・・（笑）。思い出すだけで、当時の感動が蘇る。

シアンモア記念【Ｍ１】 展望。

シアンモア記念【Ｍ１】　展望。