ギリシャ3日目【メテオラトレッキングコース】

危険！メテオラトレッキング

前回の続き。

ホテルにチェックインし、荷物を置いた私たちは、少し悩みましたがメテオラの方に徒歩で向かってみることにしました。これが大きな間違いでした…。

実は今回のメテオラ観光、計画段階でもどのように修道院を回るのか大変悩みました。いろんな方のブログを拝見して、バスの時刻表もみて、1日で6つの修道院を全て回るのはどうやら私たちには難しいということが分かりました。

私達夫婦は車の運転が怖いので国際免許を持っておらずレンタカーでの移動はできません。なので回るとするとバス、タクシー、徒歩のどれかになるのですが、いかんせんバスの本数が少ないのです。しかも普段あまり運動もしない2人なので、体力も自信がありません笑

もしくは現地ツアーに申し込むか…。

ということで、当初の予定では1日目に徒歩で行けそうな「アギア・トリアダ修道院」「アギオス・ステファノス修道院」を見学。

1日目予定

2日目に朝1本目のバスに乗り、「メガロ・メテオロン修道院」「ヴァルラーム修道院」を見学。残りの「ルサヌー修道院」と「アギオス・ニコラオス修道院」は残りの時間と体力と要相談。帰りもバスでカランバカに帰る。という形で無理のない行程を組んだはずでした。

2日目予定

結論から申しますと、1日目は大失敗。2日目はまあまあ予定通り行ったかな。といった具合です。

前提はこのくらいにして、続きを綴りたいと思います。

いくつか失敗の要因はありますが、前回の記事でも書いた通り、まずカランバカへの到着が1時間遅れてしまったこと。

もともと到着予定が12:49。

実際到着したのが13:50。というわけでスタートが1時間遅れてしまい、ホテルを出発したのが15:30頃になってしまいました。

実は1日目に見学を予定していた修道院、

「アギア・トリアダ修道院」は16:00閉館。

「アギオス・ステファノス修道院」は17:00閉館でした。

なので、辿り着けたとしても「アギオス・ステファノス修道院」を少しみられるかどうか…。かつ、帰りの最終バスが「アギオス・ステファノス修道院」を16:15に発車するので帰りのバスも間に合わないのでは…。

この時点で今日は諦めるか、となったのですが時間がもったいないのでせめて少し近くまででいいから行ってみたい！とやんわり止める夫に言って強引に足を進めてしまいました。ごめんね夫…。

ホテルを出て15分ほど歩くとトレッキングコースの入口らしきところに着きました。この時点ですでに坂道を登り続けていて汗だく。失敗の要因のもう一つ、気温が高いのも相まってすでにかなりの疲労。気温は30度近くありました。

トレッキングコースふもとの街並みと案内板

「もうそろそろいいんじゃないかな…？引き返さない？」と引き止める夫に対し、いや！ここまできたんだしもうちょっと！とさらに進む私。本当にごめんなさい🙇‍♀️

後ほど夫の判断が正しかったことを思い知ります。

坂道

そそりたつ奇岩

トレッキングコース直前の道

ここから舗装されていない道になります

本格的に山の中へ

さすがに私もこのあたりから、あれ…？これはちょっと舐めてたかな…。と不穏な気配を感じてきました。でもせっかく来たんだし…と何を意地になっていたのやらそのままずんずん進んで行きました。

登り始めてすぐ、10代後半くらいの女性とすれ違いました。軽快な足取りで降りていきました。お一人でした。すごい…。

たまにある道標

10分ほど登り始めたところで後悔しました。完全に森の中に入り、人気もなく、草木に覆われて気温は涼しくなったのですが、道がかなり悪かったです。

急坂を登り続けるのですが、途中からは全く舗装されていない細い山道。一歩足を踏み外すと柵もないので崖下に真っ逆さま…。大汗かいてる中、ふらつくのも許されない状況でした😨

私が一番怖かったのは、虫です！時期も悪かったのかもしれませんが、大きな羽虫が常にぶんぶん音を立てて飛び交っており、立ち止まったり石の上に座って休むこともできませんでした。

途中大きな石の下にハチの巣と大量のハチを見つけて本当に肝が冷えました。こちらが攻撃しなければ襲ってこないのは分かるのですが、とにかくこの森を抜けたくて仕方がありませんでした。

こんな感じの道標しかないです

わかりにくいですが滑落の危険があります

引き返したかったのですが、あまりにも急な道で滑落の心配があったこと。またハチの巣の横を通る勇気がなかったこと、場所的に戻るより登り切ったほうが近いのでは、というところまで来てしまったことがありました。

もうそこからは死に物狂いで、とにかく人気のあるところまで、舗装された道路まで行くので必死でした😭

途中上から降りてくるカップルに出会いました。人が全くいない恐怖があったので、人の声がした時、夫と「人だ！」とさも遭難者のように喜んだのを覚えています笑

お二人はフランスから観光にきたカップルでした。

なんと、驚いたことに男性の方は上裸でした！

えぇ…。嘘でしょ虫すごいのに…。

とにもかくにも早く登り切りたかった私たちは、必死で上まであとどのくらいですか？と聞いたところ、「多分15分くらい」と教えていただけました。

親切な方々で、「もう16時に閉館してたよ」と教えて下さったのですが、引き返す勇気がなかったので、せめて外観だけでも見たいので、と言ってお別れしました。

その後登り続けて、やっと道路に辿り着きました！やったーーー！本当に怖かったですし、命の危険も感じました😭もうこの先海外旅行行ったら絶対意地になって無理するのはやめようと固く誓いました。

ただここからも問題で、時間はやはり16:20と最終バスの時間を過ぎてしまっていました。修道院まで行ってタクシーを手配してもらうか…近くを通る車にヒッチハイクをしてお金を払って乗せてもらうか…等、夫と話し合ったのですが、とりあえずは体力の限界が来るまで、安全な舗装された道路の横を通りながら徒歩で帰ることにしました。

大変怖い思いをして後悔はしたのですが、一応アギア・トリアダ修道院を遠目で見ることができたこと。今後の人生でもあるかないか、という大自然の中を歩けたこと。ポジティブに考えたらいい経験だったかもしれません🤣ちょっと登り切ってホッとするとやり切った感はありましたね😂