最近仕事を辞めた。
時間と体力的な余裕の無さからじわじわと精神的にも浸食されていた。
心の狭い人間になっていた、闇に取り込まれるような感覚をずっと感じていた。
それなりの実績とそれなりの役職もあった。
それなりに慕ってくれる後輩もいて、それなりに良くしてくれる先輩もいた。
ただ、「それなり」で終わるような関係性だった。
生きていく上では、別にそれでも良かったんだろう。
でも俺はそれ全体を「死んだように生きてる」と思ってしまっていた。
仕事以外の日は何をしているか。
恋人と日常を過ごし、たまにあるライブの為に練習したり。
iphoneを覗いてはソシャゲをしたり。
この繰り返しだった。
もちろん何も不満はなかった。
普通の幸せの上を歩いている、本当にそう思う。
それは自分にとって理想的であったし、結婚して子どもを授かって父になり、そして老いていくという日常を夢見ている。今もずっと。
恋人との関係性も色々ありながらも良い方向に保っている。
ただそのサイクルを繰り返す為にこの仕事をし続けていくことは自分にとってかなり負担になっていた。
今思えばもう何年も前から予兆はあった。
今はもう自分自身が別人みたいになっている。
一つ取り上げなら。
独り言が多くなった。
妄想や過去が頭の中で勝手に広がっていつの間にか口から言葉が出ている。
夢の中にいるような、どこか寝言みたいな感覚。
軽く自分で調べてみたらあんまり良い状態ではなさそうだった。
独り言を呟いた瞬間に「何言ってんだ。どうしたんだ」と、我に返る。
その一瞬の時間で自分自身が少しおかしいんだと自覚していく。
誰に対してでもなく、おそらく自分自身に問い、答え、納得し、続けていく。
以前の自分とのズレを感じ同時にストレスに変化していった。
そんなことも一つに要因になった。
自分自身が死んでいく感覚に自分自身が耐えれなかった。
今年度が始まって早々に退職を告げた。
ぼーっとしている時間が始まった。
時間に追われる事が多かったような、振り返ればそんな気がするから時間の使い方を忘れてしまった。
だらだらと過ごしたくはないから、今までと同じ時間に起きて今までと同じ時間に布団に入る事だけは心掛けている。
ちょっとしたバイトでもしようかと考えているけど、実際あと一歩のところでまあいっかとなっている。
考えてみれば昔の自分を取り戻したいのかな、と思った。
数年前の自分はポジティブな考えや作り手としての想像を常に頭の中でいっぱいにしていた。
決して余裕のある暮らしではなかったけど、若さ故の衝動や無知が起こす力みたいなものに今は少し憧れもある。
今、あの時していたことを思い出している。
ブログもその一つ。
そしてあの時していたもう一つのことは音楽に向き合っていたこと。
別に音楽じゃなくていい。
何か向き合えるものを探したい。
美しいもので終わりたい。