内閣不信任案 見送り 臨時国会 午後閉会
12/9(月) 20:23配信 FNN
『臨時国会は9日午後、閉会した。
野党側は、「桜を見る会」の審議を求めて会期延長を求める一方、内閣不信任決議案の提出は見送った。
立憲民主党・安住国対委員長「一言で言うと、『総理隠し国会』でしたね」、「誠実さを欠いた政府の対応だったと思いますので、今後、閉会中審査や通常国会で徹底的な追及をしていきたい」
国会最終日の9日、野党側は、会期を40日間延長して審議を続けるよう求めたが、与党側は、法案の大半は成立したとして応じなかった。
野党側は、安倍内閣への不信任決議案の提出も検討していたが、桜を見る会をめぐる閉会中の審査などで、与党から一定の回答が得られたとして、提出を見送った。
臨時国会では、日米貿易協定が承認されたほか、改正会社法など、政府が提出したほとんどの法案が成立した。
一方で、安倍政権が目指す、憲法改正の手続きを定めた国民投票法の改正案は成立しなかった。
自民党・二階幹事長「通常国会においては、憲法論議はしっかり対応していこうという考えです」
国会は閉会したが、野党側は、年明けの通常国会の冒頭から、安倍首相の桜を見る会をめぐる疑惑を追及する構えで、与野党の攻防が続く。
(フジテレビ)』
(1)桜を見る会、は、審議を深めるという対応なのだろう。
(2)野党側が要求した延長は見送られた → 法案を通したため
(3)日米貿易協定、改正会社法、など政府案の大半は通過した。 → 審議はほとんどしなかった → 問題が大きい
(4)国民投票法の改正案は成立しなかった → 次の通常国会での審議となった → 改正直前成立でも大丈夫 → 意味がない
野党は、桜を見る会、にこだわり、同じ野党の山本太郎議員などから罵倒された。
山本議員は、日米貿易協定の議論の重視を訴えていた。しかし、これはスルーされた格好となった。
経済議論について議論しないことは、国民にとって理解は得られないままということになり、一応、自民党を信任したような形となったわけである。
社説:日米協定承認 互恵的な関係にあるか
12/6(金) 16:00配信(京都新聞)
『日米共同声明に掲げる「互恵的で公正かつ相互的な貿易」の理念に背かない粘り強い交渉を、日本政府に求めたい。』
自民党や公明党、しっかりしろ。この社説のワンフレーズは、そういう風にも読める。野党に対する言及はこの社説にはなかった。
「投票ボタン、押し間違えた」立民・勝部氏が賛成票…日米貿易協定
12/4(水) 18:03配信読売新聞オンライン
『4日の参院本会議で、日米貿易協定に反対していた立憲民主党の勝部賢志氏が賛成票を投じた。勝部氏は採決後、「投票ボタンを押し間違えてしまった」と記者団に語った。』
ここまでくるとワヤである。
日米貿易協定、野党は「令和の不平等条約」と批判 農業対策に与党注力
12/4(水) 17:57配信(時事)
『 自民党の世耕弘成参院幹事長は協定の審議で大きな混乱がなかったことに関し「自動車産業、農業団体から見ても協定の内容が納得のいくものだったことに尽きる」と記者団に語った。公明党の石田祝稔政調会長は会見で「農業の国内対策はしっかりやっていく」と強調し、自動車の関税交渉については「外交努力が必要だ」と指摘した。 』
結果的に言うと、審議拒否までする必要のない協定だった、という話になるのか、あるいは、他の何かがあるのか・・・。
少なくとも、審議延長は、日米貿易協定で行うべきであった。と、考えるものではある。せめてどういう社会が想定されるか、くらいはするべきだったのであろう。
米国のトランプ大統領はパールハーバーや協定成立にこだわっているとは思っているが、仮に、野党が審議を続け、それに対して、12月8日の早朝までに自民党が強行採決しても、12月31日までに自民党が強行採決をしても、仮に約束を守るなら、その点は自民党や日本政府との間で問題にはならなかったと思われる。
結局、選挙で野党が勝利しても、国会は、良くならないのではないか。そう思われた感はあるだろう。
桜にこだわって他を切り離してだめにし、結局、桜も台無しにしている。ただ、立民などは、これを利用して党の結束をはかっている可能性もあり、来年もオリンピック以外はあまり芳しくないのかな、と少しどんよりとした気持ちになったのであった。