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吉本芸人による個人事務所は、個人の所得税に比べて法人税の方が税率が低いことから“節税対策”として設立されたもの。一定以上の収入がある所属芸人の多くが、個人事務所を設立しているのは、業界内では公然の事実だった。
過去には某大物芸人が記者会見の場で、自然な感じで「みんな事務所は作ってますよ」と話したが、会見終了後に主催者から「事務所の話は書かないで下さい」とストップをかけられたことがある。
節税対策で法的に問題ないのであれば、特に隠す必要もないはず。その中で徳井のような人気芸人の、数年にわたる申告漏れという事実は、各個人事務所だけでなく、吉本興業のイメージまで改めて失墜させかねない。(デイリースポーツ・東京報道部芸能社会担当・福島大輔)』
https://www.asahi.com/and_M/entertainment/ent_6698078/
徳井義実「いけるのかなと」催促応じず/一問一答1
記事提供:日刊スポーツ
2019.10.24
『東京国税局に7年間で計約1億2000万円の申告漏れを指摘されたお笑いコンビ「チュートリアル」の徳井義実(44)が23日、吉本興業大阪本社(大阪市中央区)で緊急会見した。
主な一問一答は以下の通り
徳井 このたびは、私のだらしなさ、怠慢によりまして、納税をすることができず、ちゃんと税金を納めていらっしゃる国民のみなさまに対して、多大なるご迷惑、多大なる不快感を与えてしまったこと、本当にすいませんでした。
-申告漏れが1億2000万円
徳井 客観的にみても、とんでもない金額。
-3年間も申告すらしていなかった。信じられないが
徳井 まずは経緯から説明させていただきます。16年、17年、18年は申告していなかったのは事実です。税理士さんのほうから「決算の時期に申告しなければいけない」と連絡が来た。納税の作業をやりますねと言いながら、一般の社会人として、考えられないようなこと。ホントにだらしないルーズなところがあった。「やります、やります」と言いながら、明日しようとか、銀行に行って通帳に記帳する作業とかを明日にしようと先延ばししていた。のびのびになり、来年にまとめて申告しようとなった。想像を絶するだらしなさで、3年がたってしまった。
-税理士さんから催促の連絡は
徳井 あった。
-催促にも応えなかった
徳井 なんとなくいけるのかなという感覚でいた。甘さです。
-国税の調査は
徳井 国税の方にも納税に対する感覚が甘くて、意識が低いことを正直にお話しした。適正な税金の額を提示され、お支払いしました。
-ごまかそうとした
徳井 ごまかそうとしていたと思われても、いたしかたがない。税金として払うべきものはしっかりと払うつもりでいました。一方でどうしようもなくルーズだったので、このような結果になった。』
今回のケースは、何の脱税かは不明である。
ただ、何かしらで身内の税理士さんと解釈で異なった、という話にはなっているのだが・・・この話はよく分からない。
その指摘した税理士さんはその後どうなったのであろうか?まさか・・・(-_-;)
・・・考えないでおこう。
ただ、少し変わっているな、と思うのは、通常、上記のような場合、税理士さんが確定申告で書類を提出する。
税理士さんともめた、ということは、税理士さんは、確定申告で書類を提出しなかったのであろうか、という点である。(本人でも出せるため、本人が出したのであろうか?あるいは、別の税理士さんに頼んだのであろうか?)
それとも、一応出してみましょう、という話になったのか。
その点、2つの記事では書かれていない。
あと、個人事務所の問題、で記事によくなるのは、経理ができていない、という問題がある、と言われている。
徳井さんの個人事務所には、経理担当はいるのだろうか?あるいは、徳井さん自身(かスタッフ)に経理の知識があるのだろうか?
経理担当がいない場合、領収書が山のようになり、領収書を含め税理士にすべて丸投げ、というものである。
つまり、大きなお金を扱っているが帳簿管理がないのである。
芸能界での個人事務所。
ある芸人さんが、加藤タクシー、という事務所も最近立ち上げたらしいが・・・しっかりした「経理知識や担当」「税理士」にアドバイスをしてほしいものである。・・・簿記の勉強を専門学校や通信教育でされると為になるし意外な話も見えてきたりするようである。
(個人事務所の内情を、本来、調査報道されるべきだと思うのだが・・・とはいっても、その報道は、国民住民の肥やしになるはずなんだけど・・・報道はなかなか無理だろうな・・・)
(社会に出ていくとき、簿記3級はあったほうがいい、という説もある。)
・・・なお、専門家も体調不良やワヤをすることもあるので、ご用心を。
追記:
簿記には、2種類の管理方法がある、といわれている。
税金を安くするには、青色申告、をしなければならず、複式簿記、と呼ばれる方法で簿記を記述しなければならない。
その内容には、仕訳と呼ばれる作業がある。
ただ、その前段階となる、領収書など収入や支払いの書類を持つ必要があり、銀行預金やレシートや領収書やカード明細を適切に管理する能力が必要である。
通帳記帳の話などは、おそらく、そういう書類を提出しなかった、という話なのだろう。