交通事故で重度後遺障害を負った方について、重度後遺障害者を受け入れる病院の老朽化が進んでおり、施設も不足しているという問題が起きており、財源不足が指摘されています。
読売新聞は
自賠責保険、100円上乗せへ…後遺障害者の支援充実
と報道しており、新たに年約80億円の財源が確保されたようです。
しかしながら、そもそも財源が不足しているのは、財務省が自賠責保険の保険料を積み立てた特別会計から6000億円を借りたまま返済していないからです。
テレビ東京は、この問題について、次のような報道をしています。
https://www.youtube.com/watch?v=vSfWYVtSfgk
この中で次男が交通事故で重度の障害を負った桑山雄次さんが、重度障がい者のための施設の拡充のためにも早期の返済を求め、財務省などへの陳情を続けていることが取り上げられています。
日本経済新聞が2017年10月にこの問題を取り上げた際、このページでもこの問題を紹介しました。
その後、2018年度から15年ぶりに返済が再開されましたが、その額は毎年数十億円とごくわずかです。
このままでは交通事故で重度の障害を負った方の救済事業の財源が10年程で枯渇しかねません。一刻も早く全額を返済して、救済事業を充実させるべきです。