片付けがとりあえずひと段落して

私たちは今、気が抜けている


いや、忘れていませんか?

着物どうしたのよ?




そう、着物

忘れてませんよ





着物は、買取りしても二束三文


そういう話をたくさん聞いてきた



私の母も、その1人


祖母の着物をどうしようかと

いろんな人に話を聞いたらしい


親や姉妹が遺した着物を

どうしたらいいかと悩むかたは多い


母の友人知人にもたくさんいたそうだ



私も、母に頼まれて

ネットで検索しまくった



・何十着も査定してもらって100円

・業者に逆ギレされ

 「こっちだって交通費かかってんだ!」

 と怒鳴られた

・貴金属や金はないですか、と着物そっちのけ

・作家物などでよほどの物でないと値はつかない




買取りに来る業者の狙いは着物ではない

ってことですね


また、作家物とはいっても

作家さんはたくさんおられます

よほど名の知れた作家さんのものなら

驚くほどの高値がつくのかもしれませんが





受け継がれてきた着物も

故人が大切にしていた着物も



骨董品屋さんが仰っていたように、

需要がなければ値はつかないし

ほとんど一緒くたにされている状態



悲しいけどそれが現実





私の母も困り果てていたところ、

ひょんなことから、

着物をリフォームした衣類を

道の駅で毎年年に一度、

販売しておられる小規模なグループのかたと

知り合ったそうだ



実家まで来てくださり、

着物を全て引き取って下さった


母にとっても、

ただゴミとして捨てるなんて気持ち的に無理だし

リサイクル業者に二束三文で

買い取ってもらうより、

祖母の着物を

何らかの形で活かしてくださるほうが

納得がいったのでした


お金のやりとりではないのです



一年分はあるわ〜、と

彼女たちは喜んで持っていってくださり、

そのお礼にと、

丁寧にリフォームされたステキなベストを

母に作って持ってきて下さったそうです


そのベストは、

元が着物なので柄が上品だし

内側と外側を紐で結んで前を閉じる、

とても素敵に仕上げられていました


道の駅で、彼女たちの作品は

毎年とても好評だそうです


納得!




こういうのがいいな、と

思ったお話



その頃の私はまだ

義母の着物のことで悩む日のことを

考えていなかった




今回、それを思い出し、

着物に関しては買取りは全く考えず

私もそちらで引き取っていただけないかと

考えていた




そしてさらに、

仕事を辞めていた私は

以前、同じ会社だったえりちゃんという女性と

お互いにその会社を出てから

時々、会うようになり、


えりちゃんもまた、

着物や帯をリフォームして

衣類やバッグを作っていたことを知った



えりちゃんは、

私を助けてくれようとしたのか、

義母の着物を引き取ろうか?と

申し出てくれたのだった


たくさんは出せないけど、

お金も払うよ、と




いやいやいや!!!

引き取ってくれるの?

助かる〜!!

お金なんていいの

処分するのがなんか申し訳ない気がして

少しでも使えそうなのがあったら

大丈夫そうなのだけ引き取ってもらえれば

私の気も済むかもしれないし…

とにかく、有り難いよ!

ありがとう!!






ということで、

えりちゃんには申し訳ないけど

義実家まで来てもらって、

ひと通り見てもらおうと思っている


まずは、着物を見てもらうために

ある程度のスペースが必要







今まで一切書いてこなかったが、


実は、義実家には娘が住んでいる(今も)



住んでいる人間がいるから

片付けも毎回中途半端に出来ず、

毎回、生活の邪魔にならないところまでやって

帰宅していた


そこが大変だった



娘の居住スペースを守りつつ

片付け続けた



娘には感謝している


家は、住む人がいないと途端に廃れてしまう



よく、引越しを考えた途端に

次々と家電が壊れたりする話、聞きませんか?


不思議な話だけど、

人も物(ここでは家)も

お互いに影響しあうというか

必要としあって生きている


家だって、家電だって、

人と同じように生きているんだと思う



適切な表現が見つからないけど、

何かしらそういうものがあるのでしょう




娘にとっても、

家賃のいらない義実家は

立地がよく、職場も近かった




この度、

義実家をとうとう手放すことになり、

娘はアパートに住むのか

私たちと住むのか

まだどうなるのか分からない

一応、アパートは探しているみたいだけど




ということで

娘の荷物があるうちは、

えりちゃんに来てもらうことも難しい


いつになるやらわかりません

うーん