平成26年5月1日
ひと手間かけて季節を味わう「びわのシロップ煮」
びわをシロップで煮て、冷ましてからいただきます。びわの種からエキスが抽出され、生のびわとは違った味わい に驚かれることでしょう。原料に近いてんさい糖やきび糖などを使うと、味に深みが増し、シロップもおいしくいただけます。てんさい糖は北海道が産地のさと うだいこんから、きび糖は鹿児島・沖縄が産地のさとうきびから作られます。
びわ&水(なべの大きさに合わせて、適量) さとう(水の半量)
≪準備≫
①びわの皮をむきます。(ふっくらしている方から手でむくとよいでしょう)
②クッキングペーパーを鍋の大きさに切って、落しぶたを作ります。
① 鍋に、びわ、水、さとうを入れ、やさしくひとまぜします。用意した紙ぶたをびわにのせ、鍋のふたをして15分煮ます。
水は、びわが浸かるくらいの量で、写真では、水200CC、さとう100gで煮ています。(写真①)
② 火を止めて、自然に冷まします。
☆びわをシロップごと容器に移し替え、冷蔵庫で冷やしてからいただきます。
つくれぽ
(住職の味見)びわは、『涅槃経』にも、生きとし生けるものの万病を治す「大薬王樹」として登場します。また、びわの葉は全ての憂いを取り除く「無優扇」と名付けられていました。今でも町には「ビワ灸」の看板を時折目にします。お
寺にもなじみ深い木なのです。さてさて、今回の「びわのシロップ煮」、杏仁豆腐の香りが…。杏の種とびわの種は親類関係なのでしょうか。やさしい甘さとさ
わやかな香りで憂いが除かれるような気がしました。みなさんも、ぜひ作って食べるにゃー。おっと、あまりの馬(うま)さにじけいにゃんがのり移ってしまい
ました。(あ)
(典座のつぶやき)そのままでも、美味しい「びわ」。煮てしまうなんて「もったいない。」って思ったそこのアナタ!ダマされたと思って、まずはチャレンジ!!びっくりするほど美味。おすすめの「てんさい糖」を、利き酒ならぬ「利き砂糖」したところ、上白糖より、優しいお味。種のエキスからでる風味とてんさい糖のやわらかさが、ホッとした気持ちにさせてくれる一品。材料も少なく、調理法も超簡単!なのに、失敗無しでできちゃうすごいレシピ。