いつもの製材や林業の話とは少し話題がそれるかもしれないが、

最近、うちの事務所・休憩室ではルンバを取り入れた。

 

 

うちの工場では8時の全体朝礼のあとポジションごとに簡単なミーティングを行い、

スタッフは各ポジションに移動していくのだが、

パートで来ていただいている女性スタッフ(御年70歳オーバー笑)に、

毎朝事務所や休憩室周りを掃除していただいている。

 

その他、水回りの掃除に、トイレの簡単な掃除、一通りして頂いてからフォークリフト業務に入って頂くのが通常の流れなのだが、事務所や廊下の掃き掃除をルンバに担ってもらおうというのがその趣旨だ。

 

 

立ち上がって2年半のうちの工場は、減価償却が重く、まだ赤字だ。

 

極力、無駄な支出は避けていきたいのだが、

ルンバを導入となると、余計な経費と思われるかもしれない。

 

 

一応、それなりに悩んでの導入だったが、まず導入するあたりに、現状の掃除の時間と、人件費を計算し、効果を検証した。

 

 

【現状確認】

現状掃除時間:50分程度

 掃除人件費:200円/10分(時給1,200円程度の時 パート、社会保険込)

 

 

【導入した場合の効果確認】

 ルンバ効果:200円/回(掃除時間マイナス10分程度)

ルンバ電気代:10円?/回(適当です。笑)

年間営業日数:約250日

  年間効果:@190円×250日=約47,500円

  ルンバ代:税込42,800円

 

おぉ、1年で投資費用を回収できますやん!

ということで導入決定。

 

掃除に対する負担を分担することも、目的の一つではあり、

複数人で掃除担当を作り、シフトを作るのも考えたのですが、

極力、工場スタッフには工場での生産に力をさいて頂きたいのも本音。

 

そんな背景もありました。

 

 

今回の件は、かなーり細かい所ですが、実は製材所も細かい所の積み重ね。

 

 

スズキの鈴木修氏は、「工場にはあらゆる所に500円玉が転がっている」

 

とおっしゃっていましたが、いわんとする所は、工場には一日500円を生み出すような ”コストを圧縮できるムダや改善点” が散らばっている、ということだと思います。

特に毎日ルーティーンで作業をする工場ならなおのことだと思います。

 

 

今回は恐らく200円程度の効果ですが、あらゆる視点から無駄や改善点を探ることが、赤字解消に近づくための、ただ一つのことなんだと思います。