ハナママが、新しいボールを貸してくれた。
アタシはうれしくって、かあさまとボール投げをしたいんだ。
でもね、
かあさまのところへたどり着く前に、
いくつかの障害物を乗り越えなくっちゃいけないんだった。
ととチャンは、アタシとボールの引っ張りっこがしたいらしい。
でも、アタシは、かあさまとボール投げをしたい。
ここは、どーしても、譲れない。
どーしても、譲れないんだ・・・・
譲れないんだけどね、
こんなことで、オコチャマ相手にマジになっちゃ、美しくない。
アタシは、年上なんだから。
おまけに、もうひとつの障害物。
くるみわりも、やってきた。
なので、たいていアタシは、ハンディキャップをあげるんだった。
ごろん。
これで、踏ん張れない。
さあ、とってごらん。
なぁんて、余裕かましてると、
こういう結果になるんだな。
・・・しかたがないか。姉さんだもの。
でもね、アタシもおニューのボールで遊びたかった。
かあさまと、ボール投げしたかった。
・・・・あのね、ジジチャン。
あのボールつかったら?
ね? 幸運をよぶボール。
う・・・う~~ん・・・
ととチャンに、幸運のボール?
そんなの、欲しがるかな・・・・?