隣の芝生は青かった


正しい梅の木の食べ方を学習した、ととチャンは、

アタシと一緒に、お食事しているはずだったのだ。

隣の芝生は青かった


それぞれ、一本ずつ仲良く分け合って、いただいていたはずだったのだ。



隣の芝生は青かった


なのにね、

ととチャンたら、自分の枝放りだして、アタシの枝を欲しがるんだった。

同じ枝なんだけどな~~~

同じ味なんだけどな~~~

なぜか、アタシの枝にご執心なのだ。


隣の芝生は青かった


・・・・ねぇねぇ・・・ジジちゃんのえだ、ちょっと味見させてくれない?



隣の芝生は青かった


・・・ジジちゃんの枝のほうが、おいしいわ。

  ジジチャンたら、おいしいほうを取ったのね。

  これ、アタシがいただいてもいいかしら?


隣の芝生は青かった


いいかしら?って、モウ抱え込んでるじゃない。

それは、アタシの枝なんだけどな。

ちょうど、柔らかくなっていい感じだったんだけどな・・・・


隣の芝生は青かった


ま、しょうがないか・・・

どちらも同じだもんね。

ととチャン、とりかえっこしてあげるわね。

じゅうぶんに、堪能してちょうだいね♪



隣の芝生は青かった


あ~~おいしいわね~~~

ね~~ととチャン。

並んでたべるから、おいしさも2倍よね~~~



隣の芝生は青かった


ん~~~おいしいわ~~♪


・・・・・そお?そんなに、おいしい?

    その枝、そんなにおいしいの?

    ふ~~ん・・・・・



隣の芝生は青かった



ととチャ~~ン、 おいしいねっ♪♪♪


・・・そ・・そうかな?

   そんなにおいしいかな?

   ん? ん?

   おかしいな? そうかな?


隣の芝生は青かった

・・・どれどれ、ちょっと味見させてくれない? 

  そっちのほうが、おいしそうなんだけど・・

  ジジちゃん、やっぱりとりかえっこしましょ!


ってなわけで、

アタシの枝は、とられてばっかり。

落ち着いて、枝もたべられやしない・・・・・・