ダンテは登場人物の中で一番好きで、前作では一番キュンキュンさせてもらい、彼がやっぱり王道な恋人というか、正統なんだって思えたんです。
ただ、今回のストーリーは甘さは少なめに感じたし、
カポとして教育されてきたからか、なかなか周囲の状況の変化に対応出来ないというか、わかっていても考えを曲げれないところがあって、それがダンテらしいといえばそうなんだけどねぇ。
カレのルートでは、主人公の家族のことがわかるんだけど、
失った理由が残酷で、そんな主人公にプロポーズをしてくれたダンテにジーンとしました。
失った者の代わりにはなれないけど、きっとダンテが彼女にずっと寄り添ってくれるんだろうなと思えました。
カポとして多忙なカレだけど、主人公に時々甘えてくるところは、前作同様(*´艸`*)ブッ!たまらんかったし。
因みに付属の冊子で、ダンテが子供の頃に気になっていた少女が、主人公だったと告げるんですけど、私は冊子に書かれた後日談の方に本編の萌え不足を補填してもらえたかも。
2人でウェディングドレスを選ぶシーンなんて、ダンテが可愛すぎてたまらんかった。

ダンテルートで亡くなった2人については、読んでて凄く苦しかったです...。
誰のルートでも言えるけれど、誰かの犠牲の上に幸せを掴む主人公。だからこそ、今、手にした幸せを大切にしたいと思えるのかもしれませんね。

アンリルートは制限がありますが、それをクリアすればラストというわけではなく、もう少し早めにプレイできます。
でも、結果としては、他の5人とは全く別モンなストーリーなので、ラストに選んで良かったなーと思っております。
前作のラストで、隠れ住むような感じになっちゃったけど、それでもささやかな幸せを掴んだのかなと思っていたのですが、続編の冒頭、とんでもないことが起きますね。
思っていた以上に、アンリが背負う業が深くて、
衝撃的でしたΣ(-∀-;)やばかろう!?
執拗にアンリに執着してる、本物の“セバスティアーノ・ガリエ”
怖かった~。
でも、今回の事で失ったものも大きかった分、
得たものも大きくて、ブルローネマフィア達との絆や、
アンリとようやく結ばれることも出来たので、
読み終えた時は、HAPPYな気持ちではあるんですが、感情がメチャメチャ揺さぶられます。
ニコラルートでも思いましたが、前作で核心に迫る部分が少なかったキャラのルートは、今回その当たりも含めて、ドラマチックな展開になりました。展開にドキドキして、思わず『ふーっ』と息を吐き出しちゃうような読みごたえがありました。
アンリが主人公の気持ちに気付いていても、距離を置いていたのには、とても複雑な理由があって、アンリの気持ちの部分では、自分が応える資格があるのか?とか、過去に姉が恋で身を滅ぼしている事も大きな障害になっているのもあったし、今の自分達の置かれてる状況では、“鍵の乙女”としての資格を守る=主人公を守ることにも繋がるため、恋人にはならなかったアンリ。
けれど状況が変わり、ブルローネマフィア達の立場や主人公を守るためにも、その資格は失われた方が良いという展開になったときに、何も言わずに恋人になることも出来たのに、全てを話すところが、アンリらしいと思いました。場合によってはカレの気持ちを誤解してしまうかもしれないのに。
それでもアンリの気持ちを信じた主人公も素敵でした。
アンリルートが一番読みごたえがあったな~。

以上です!
所々忘れてしまっていて、プレイし直したりしましたが、各ルートで思ったことはまとめられたかなーと思います。
今後も続編でなくても、FDとか出ませんかね?
難しいこととかもう何も起きずに、タダ幸せな2人の様子をもう少しみたい気もします。

全て読みごたえのあるストーリーでした。
ありがとうございました~。