美しかった見附島

のとじそうから

能登の震災では、退院先が避難所なので、再入院を繰り返していて、泥沼だそうです。気持ちに寄り添うのも大切ですが、二次非難しないことは本人の健康だけでなく医療リソースを無駄にします。

今月のDiabetes Careから

Associations Between Postdischarge Care and Cognitive Impairment–Related Hospital Readmissions for Ketoacidosis and Severe Hypoglycemia in Adults With Diabetes

Corresponding author: Hui Shao, hui.shao@emory.edu

Diabetes Care 2024;47(2):225–232

https://doi.org/10.2337/dca23-0013

糖尿病患者における退院後ケアと認知機能障害に関連したケトアシドーシスおよび重度低血糖症の再入院の関連性

要約: 最新の医学論文によれば、糖尿病患者の中で重度低血糖症（SH）や糖尿病ケトアシドーシス（DKA）を経験した人々は、退院後に高い再入院率を示しています。特に、退院後の医療ケアが中断された場合、認知機能障害（CI）がこのリスクをさらに増加させる可能性があります。この研究では、米国の糖尿病患者を対象に、DKAまたはSHの初回入院後にCIに関連した再入院リスクに対する退院後ケア（PDC）の役割を調査しました。

研究デザインと手法: 研究では、Nationwide Readmissions Database（NRD）（2016-2018）を使用して、DKAまたは重度低血糖症SHの診断で入院した個人を特定しました。多変量Cox回帰を使用して、初回入院時に認知機能障害があるかないかによる30日の全因再入院リスクを比較しました。また、退院後ケア（PDC）があるかないかという修飾子として認知機能障害の状態による再入院リスクを評価しました。

結果: 23,775人のSH患者（女性53.3％、平均年齢65.9 ± 15.3歳）と140,490人のDKA患者（女性45.8％、平均年齢40.3 ± 15.4歳）が特定され、それぞれ2,675人（11.2％）と1,261人（0.9％）が初回入院時に認知機能障害の診断を受けました。PDCのないSHおよびDKA患者では、認知機能障害は再入院リスクを23％（調整ハザード比[aHR] 1.23、95％信頼区間1.08–1.40）および35％（aHR 1.35、95％信頼区間1.08–1.70）増加させることが示されました。しかし、退院後ケアがある場合、退院後ケアは重度低血糖症およびDKA患者の認知機能障害に関連した再入院リスクを軽減することがわかりました（すべての場合でP < 0.05）。

結論: この研究の結果から、退院後ケアは認知機能障害に関連した過剰な再入院リスクを軽減できる可能性があり、糖尿病とCIを併発した医学的に複雑な患者において、退院後の連続したケアの重要性が強調されています。

とくに退院後ケアの重要性について

高所得、私的保険、および良好な医療リソースは再入院リスクを低くする傾向にあり、これはPDCの質の向上が再入院リスクを減少させる上で重要であることを示唆。
PDCの計画と実施は、医薬品の適切な服薬と血糖モニタリングのために不可欠であり、CIから生じる自己管理の制限を補完し、将来の再入院を減少させるために重要。

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退院後の環境は再入院予防に重要