じいちゃんは知っている。
プノンペンやシェムリアップには高層ビルだって建ってるし、高級車も普通に走っている。
しかし、一方では農村地区などでは今でもはだしのままの子供たちがいる。
どちらもカンボジアだ。
いくら成長が著しいとはいえ、一人当たり国民所得はせいぜい2000ドル程度だ。(2022年現在)
これは平均であって、格差が大きく、極貧層はゴミをあさるような生活を強いられているのが現状で、平均でこの国の経済状況を語ることはできない。
ポルポト政権時代に受けた大きなキズは今もって癒えたとはいえない。
その当時に受けるべき教育を受けられなかった少年少女の多くが読み書きが
出来ないまま成人し、そのせいで恵まれない生活を強いられている人々がいる。
それでも希望はあるし、光も見えている。
なによりも、カンボジアのクメール人はあいさつと笑顔を絶やさない。
この人達のこころの豊かさは、どこからくるのか知れないが、じいちゃんは
いつの日かカンボジアという国が経済的にも豊かになることを願っている。