じいちゃんは知っている。

プノンペンやシェムリアップには高層ビルだって建ってるし、高級車も普通に走っている。

しかし、一方では農村地区などでは今でもはだしのままの子供たちがいる。

どちらもカンボジアだ。

いくら成長が著しいとはいえ、一人当たり国民所得はせいぜい2000ドル程度だ。(2022年現在)

これは平均であって、格差が大きく、極貧層はゴミをあさるような生活を強いられているのが現状で、平均でこの国の経済状況を語ることはできない。

 

ポルポト政権時代に受けた大きなキズは今もって癒えたとはいえない。

その当時に受けるべき教育を受けられなかった少年少女の多くが読み書きが

出来ないまま成人し、そのせいで恵まれない生活を強いられている人々がいる。

 

それでも希望はあるし、光も見えている。

なによりも、カンボジアのクメール人はあいさつと笑顔を絶やさない。

この人達のこころの豊かさは、どこからくるのか知れないが、じいちゃんは

いつの日かカンボジアという国が経済的にも豊かになることを願っている。

 

 

日本ではチップの習慣がないけど、海外では国やサービスによってあったりなかったり。ややこしい。

それではカンボジアではどうなんだ?

じいちゃんは滞在地のキリロムから時々はプノンペンで買い物や食事や、ホテルを利用したりする。

 

移動に使うのはもちろん三輪タクシーのトゥクトゥクで、とにかく安いし便利だ。

料金の支払いは銀行口座があればキャッシュレスも可能だけどじいちゃんはドルか現地通貨のリエルで現金払いする。

 

スマホからの予約が確定すると目的地までの距離とリエルで料金が表示されるので用意するわけだけど、必ずと言っていいほどハンパの数字だ。

たとえば8700リエルとかね。

 

この8700リエルを過不足なく現金で払えることは、まずない。

なぜなら、リエルでぴったり払える紙幣を持ち合わせていることはないし、

ドルで払おうとしても2ドルでは足りないし3ドルは多い。

 

そこでじいちゃんは切り上げて払うことにしている。

つまり、この場合なら10000リエルか3ドルを出して、あまりはチップ。

チップというには恥ずかしい額だけど、ドライバーの笑顔がうれしい。

 

じゃホテルの場合はどうする?

連泊の場合は、またお願いしますという意味でサイドテーブルにチップを。

 

でもこれが正解かというとわからない。

気はココロだよ。

 

鶏肉が苦手という人がいる。
何がいやかといえば、特に皮のイボイボの感じが生理的に受け付けないとか。それって味のことではないよね。

で、カンボジアの鶏肉だけど。
下町のマーケットでは鶏肉に限らず、すべての肉類は冷蔵ショーケースではなく、縁台のような棚に常温で並べられている。

常温といってもここはカンボジアだ、かなり暑い。そしてハエ。
簡易扇風機もどきのオモチャのようなものでハエがたからないようにしている店もあるけど、それも気休めで、並べられた肉にはあたりまえのようにハエが、それも大量に。
コレに耐えられないようではカンボジアの下町マーケットで肉を買って食うのはムリというものだ。

だけど、下町マーケットで売ってる鶏肉はブロイラーではなく、地飼いだ。そのせいか、煮ても焼いてもスープにしても、滋味溢れてとても旨い。日本で売ってる鶏肉よりも断然旨い。これは食ってみないとわからない。

先日、近くの村に住む知り合いの家に行って、夕方の食事時のこと。
鶏を絞めてみないかと言われ、ちょっと考えた。でも場面を想像するに、優しいじいちゃんには耐えられない。お断りしましたよ。どう?やってみる?

 

シェムリアップで日本人がやってるかき氷屋さんが評判だそうで行ってみた。


じいちゃんは日本では氷あずきが定番だけど、

やっぱりカンボジアではムリみたい。

メニューを見るとマンゴーなど地元のフルーツを使っていて旨そう。


余談だけど、じいちゃんが滞在しているキリロムの近くにある下町のマーケットではマンゴーが1kgで1ドル。なので毎日のようにいただけるのだ。


で、かき氷の話だ。

メニューのひとつに日本では見たことのないコーヒーかき氷というのがあり、コーヒー好きのじいちゃんは迷わずコレに。

カンボジアは実はコーヒーの産地でもある。

さぞかし旨かろう。

おお当たりだったね。粉末状のコーヒーも氷の表面にまぶしてあって、見た目はフルーツかき氷にはとても及ばないものの、こりゃ旨い、完食!



じいちゃんはカンボジアでドルが使えるなんてちっとも知らなかったぞ。

もちろん自国通貨もあってリエルといい、1ドルが4000リエルだ。

 

はじめは少し戸惑った。たとえば8ドルの買い物に10ドル札を出せば、お釣りの2ドル分はリエルだったりする。

 

たとえばプノンペン市内はとても暑いので普段は歩くことが好きなのだが、

ちょっとした近場でも三輪タクシーのトゥクトゥクのア世話になることが多い。

料金はアプリを使って予約するので距離と料金がスマホに表示されている。

18500リエルとかね。

 

えーっと、18500÷4000だから、ん~と、だいたい5ドルくらいか。おつりの1500リエルはチップね。といっても円換算で100円にもならないけどね。

 

リエルも持ってるけど、この18500リエルをそろえるのがじいちゃんにはムツかしいのだ。まずお札の絵柄を見ただけではどれが5000リエルでどれが1000リエルかわからず数字を見ることになるのだが、表記は1か所だけなので、それを見つけるのにウラもオモテもひっくり返すことになり、おまけにこの18500リエルをそろえるにはお札の何種類もの組み合わせがあるのでかなわん。

で、ドルでというわけ。

 

なので、財布の中は1ドル札を多めに入れといて、あとはわけのわからないリエル札がゴチャゴチャ。

プノンペン市内のスーパーは値段がドルとリエルが併記されているのでわかりやすいけど、地方のマーケットではそうはいかない。もちろんどんなに田舎に行こうがドルは使えるけど商品の値段はリエルで言ってくるのでややこしい。

 

市内ではどこでもカードが使えるのでスーパーでの買い物はもっぱらカードだけどね。

 

じいちゃんは買い物をするためにはボケてられないのだ。