ジジの気持ち

何が一番辛いって、
子供達に告げる事が辛かった。

３人に
「お話があるからおいで」
と呼んだ。
アタシの表情を見て、一番にジジが察して
顔がこわばり嫌がっているようなな表情になった。


無くなった事を伝えると

　「もっとひいおばあちゃんと一緒にいたい」
　「もっとひいおばあちゃんと遊びたい」

そう言いながら
聞き分けの良いジジがずっとずっと泣いていた。

アタシもジジをずっとずっと抱っこしたまま一緒に泣いた。
だいぶ日が傾くまで沢山沢山泣いた。


ジジがちょっと落ち着いたから、夕飯の準備をしていると
またアタシの所に来て
「ひいおばあちゃん、天国に行くの？
　ひいおじいちゃんに会える？」
とまた泣き崩れる。


それからアコがちょっとノーテンキに
「天国に行く階段ってあるんだよねえ」
と質問しに来る。


夕暮れ時、夕日に染まって来た空を見上げてジジが

　「ひいおばあちゃんは、あれにのってお空に行ってるの？」

指差す方向を見ると
飛行機雲が南の空に一筋浮かんでた。

暫く皆でその雲を見てた。
消えかかって殆ど亡くなった空を見て



ジジ：「もう、いっちゃったかな。。。」



そう、涙目で呟いていたジジ。

おばあちゃんが亡くなったのは悲しい事だけど
おばあちゃんからもらった色々を大事にして欲しいと思う。