ジジは平均的な男の子だと思う。
おもちゃの好みとか。


去年、キョンキョンが
『誕生日のプレゼントを何も買ってないから
 好きなもの買ってあげる』
と言い、デパートにジジを連れ出した。


ズラリと並ぶジジの好きなモノ。
『どれがいいか?』
と言われても
ねだる事をあまりしないジジは
目の前の大物達に目をキラキラさせるばかり。



私がステキなオモチャを
勧めてみた。


が。


あたしの勧めるところのステキモノには
見向きもしない。
ジジの目はもうヒーロー一色。
いや、もはやジジがヒーローか。
ヒーロー気取りか?
欧米か!
といった勢い。


勿論キョンキョンはジジの笑顔が見たいわけで
ハハ劣勢。



まあ老い先。。。イヤイヤ
滅多にこんな事無いし
2人に任せる事にした。
第一利害関係が一致した彼等の間に入れようものか。。。



時期的に
ちょうどウルトラマンの世代交代時期だった。


一年毎に代わるらしく
ちなみに今はウルトラマンメビウス。
この時は
ウルトラマンネクサスから
ウルトラマンマックスへ移行されたばかりで
2つのグッズが並んでいた。



ジジが手に取ったのは
前作のウルトラマンネクサスの変身グッズ。
エボルトラスターとかいうの。



解説しよう!!



【エボルトラスター】
 歴代の「デュナミスト」に受け継がれていく神秘のアイテム。
 その鞘を抜くことで光に包まれ「ウルトラマンネクサス」に変身するのだ!



てなわけでこれがなきゃ始まんないのだっつ!




ジジ:「これにしてもいい?」




キョンキョンが

『うんいいよ』

そう言おうとした時
あらぬところから弾丸が飛んできた。



ジジより2個程年上だろうか、
頭一個分大きい男の子が
ジジに向かって
こう言い放った。





少年:「それ、





    もうおわったんだよ」





    さっくりばっさり





私はちょいと離れたところで
成り行きを見ていた。

『ぐ』

と、つまるキョンキョン。


然り!
終わっている。
オンタイムでは。

少年正解!
世の中は切り替え期だ。


浪速の喋り姫、キョンキョン危うし!


あ、ここちがった。

『浪速の喋り姫、危うしやあ~~~』





そんな
彦麻呂方面にイッちゃってるオカンと
自慢げな少年と
絶句キョンキョンをよそ目に
ジジが
キリリとこう言った






ジジ:「ジジは




 
   まだ終わってない」

 




一同に緊張が走った。


空気が止まった。



か~ぜ~の~な~か~の~す~~~ばる~~~♪





ご存じの方も多いとは思うけれど
ジジは決して口が達者な方ではない。

タカコ先生が真似する程に
いまだ幼児の発音が残っている。


そんな彼がボキャブラリーを
凝縮した言葉に
あまりにも凛としたものを感じたのだろう。



少年絶句。



そら、黙るわ。



その言葉に
すかさず便乗する一人のオトナ





キョンキョン:「ねー、終わってないもんねー」





腰巾着キョンキョン




子供か!!



キョンキョン子供か!





哲学的な言葉が台無しなんだよオバア。



『ね~』って、

『もんね~』って。



少年の切り込みよりも
ジジの倍返しよりも
そこが気になるアタシだーーー!



母ながら言わせて頂こう。



あほか。




お~ま~え~わ~~~

あ、

あ、

あ~~~~~ほ~~~~~~か~~~







なんにしても
終わりは無いのだ。
ウルトラマンの戦いに、
円谷の戦いに、
終わりが無いように!


ジジの戦いもエンドレ~ッス!


戦え!ウルトラマン!

戦え!無所属戦士ジジ!!

なにと。





  
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