オリエントスターブランドのダイナミック17石です。
トンボ本によりますとダイナミックは1956年、昭和31年に製造開始されました。
ORIENT STAR DYNAMIC
Case No. T.S.13
Cal. T型 17石
18000振動
製造年 不明
入手時の写真
ブラックミラーダイヤルで若干の劣化が見られます。
ゼンマイを巻いて、振ってやると動き出しますが直ぐに止まります。
厄介なヤツですね。
トンボ本にも掲載されています。
それでは何時もの通り、オーバーホールを進めます。
まずは裏蓋とベゼルを外します。
風防はベゼルへの嵌め込み式ですね。
ダイヤル外周のインデックス部分はプラスティックの別部品になっています。
では順番に分解していきます。
針を合わせて
針を抜き、ダイヤルを外します。
輪列側から
テンプを外したら、何か変なものが見えます。
針座を折り曲げたものがテンプ受けと地板の間に噛まされていました。
外したテンプを調べてみるとテンプ受けが僅かに変形(反り)しています。
過去の時計師さんが反りの修正が面倒でやらかしたのでしょう。
アンクルまで外して、ゼンマイを巻くと輪列が元気に動きます。
不動の原因はテンプですね。交換必須です。
後は順番に
香箱はグリスが乾いて真っ黒けです。
続いて日の裏側も順番に
分解終了です。
洗浄、乾燥の後、逆の手順で適宜注油しながら組み立てます。
テンプはガラ箱から程度の良さそうなものを引っ張り出してきました。
組み上がったら歩度を調整し、
ケースに収めて完成です。
トンボ本の写真に並べてみました。
中々のものです。
続いて同じジュベニア型デザインのオリンピアと並べてみます。
至極ですね。
小生のコレクション、1960年前後のオリエントが増えてまいりました。(笑)
ではまた。／~~~