初100kmを、故障をしながらも完走したあとも、

着々とレースに出てはいたが、

ハーフ程度ならばともかく、フルがうまく走れなかった。

 

うまく走れないというのは、単純にペースを掴めないということ。

特に42kmの後半、ペースがベタ落ちしないで走ることが難しいと感じていた。

 

序盤、ラクに走れるペースで行っても、後半疲れが出て走りきれない。

それでは、ともっとゆっくりのペースで入ると、リズムに乗り切れずに後半もっと疲れる。

 

レースに出始めて3年目に結婚したが、妻もレースに出ていたので、

週末は2人で走ることが多かった。

 

フルマラソンのゴールタイムが1時間以上違っていたので、

1kmあたり1分以上は、普通に走れば差がつく。

 

一緒に走ると、僕がその分ゆっくり走る。

ゆっくりだから余裕がある、と思っていたのだが、これが大間違いだった。

 

10km程度ならば問題はないのだが、

週末は「山」に行って50〜60kmを走ることもあった。

 

すると、ゆっくり(おそらく6〜7分/km)走ると、20〜30kmくらいから非常に疲れることに気づいた。

当時の自分のペースでの「ゆっくり」は、多分5分/kmを切るくらいではなかっただろうか。

だから、2人で一緒に50kmも走ると、僕のほうが疲労困憊になることが多かった。

 

それを続けているうちに、「ゆっくり走」でも大して疲れなくなったし、

何よりもフルマラソンのタイムが安定してきた。

 

「今日は記録狙うぜ」とツッコミ気味で入ると、最後に果てることもあったけれど、

「『キロ4』ならいつでもいけるな」くらいになった。

 

闇雲に走っても、ある程度速くはなるけれど、長い距離を走れる身体を作るのは、

それだけではないのだな、と考えるようになった。

 

 

またフルマラソンを走りたいと思うけど、今そんな練習をするモチベーションを保てるか、

という懸念がある。

 

それがあれば、またサブスリー出せるのでは、という淡い期待もあるのだが。