ウチのオットは、ドケチ。

 

結婚する時は、これほどケチだとは気づかなかった。

 

だが、今思えば、結婚前にわずかだが兆候はあった。

 

婚約した時の記念の指輪が、たった3万円台だったこと。

 

大学時代の友人は、皆、

お給料の3カ月分の婚約指輪を左手の薬指にはめていたのに、

私は誰にも見せられない可哀そうなおもちゃみたいな指輪。

 

 

それも、「縁日で買うのでいい?」と聞かれたのを

「やだわ、そんなんじゃ。」と

初めて彼の言うことを拒み、しぶしぶ買ってもらったやつ。

 

 

縁日の指輪だなんて、

大嫌いな貧乏くさいフォークソングの歌詞に出てきそうなやつじゃないの、

と思ったものだ。

 

しかし、彼は、とても高いプレゼントをあげたと得意気な様子。

 

 

その時、

「もしかして、常識のない人だったのかな。」と

ちょっぴり後悔したのが、30年以上前。

 

 

その後悔は、今も続いています。

 

 

3万円台の指輪以上のものは、

以来、もらったことがない。

 

 

それどころか、

生活費も何もかも、

1円ももらったことがない。

 

「くれ!」と何度も言ったけど、

そのたびにはぐらかされ、

 

時には「子供の前でそういうことを言うな!ひどい母親だ!」と

ズレた文句でこちらを威圧。

 

今でこそ、生活費を渡さないのは、

DVだということだが、

当時は我慢するしかなかった。

 

何度離婚したいと思ったことか。

 

義母に訴えたけれど、

マザコンのかわいい息子のことを信じ

取り合ってくれなかった。

 

 

実家の親も

その頃はまだ

娘の私の言うことを信じていなかった。

 

 

当然、オットとはケンカは絶えない。

 

私が稼いできたお金で私に弁当を作ってもらい、

ご飯を食べ、

子どもの食事から塾代まで、オットは全部私に払わせた。

 

 

オットもそれなりの仕事をしていて

収入もいいはずだが、

給料は全部自分のものにした。

 

貯金もだいぶあるはずだが、

家族のために1円も使おうとしないで、

不動産を自分名義で買うなど

自分だけ財産を増やしていった。

 

 

 

最近、私は、

「ゼッタイにオットより長生きしてやる!」

「オットには早く死んでもらう!」と

 

毎日、悪魔のような祈りをささげている。

 

オットよ、私より先に死ね~

 

私は、

オットより長く生きて、

オットの財産をもらい

無駄遣いしてやるのだ。

 

そのために私は悪魔にでも何にでもなってやる!

 

メラメラメラメラメラメラ!!!!!

 

そうだ!

 

私は地獄妻になる!

 

地獄妻となって、オットより長生きして

財産を使ってやるんだ!

 

 

・・・とこれが、私が地獄妻になった経緯です(つづく)。