僕は堕ちない、と言い聞かせている。たとえそれが無邪気な顔をして現れたとしても。だが神経のどこかでは、より清らかな存在を求めていた。街の明かりに慣れた女ではなく、まだ何も知らない、白いままの魂を。肉の飢えだけではない。むしろそれよりも、触れる前に訪れる静けさのほうを欲していたのだ。

策略で震える手ではなく、まだ何も試されていない驚きで震える手を。計算された微笑ではなく、自分の鼓動に戸惑うような眼差しを。僕はそれを「純粋」と呼び、まるで自分が高潔であるかのように振る舞った。

だが本当にそうだろうか。求めているのは救いか、それとも自分の欲望に冠をかぶせたいだけなのか。聖女という言葉を掲げながら、僕はただ、自分が汚れていないと言い訳をしているだけではないのか。

誘惑はさまざまな顔をしている。露骨なものだけが罪なのではない。むしろ静かで、慎ましく、否定しがたい形で現れるもののほうが厄介だ。拒むべきものと、拒むことで自分を偽るもの。その境目はいつも曖昧だ。

僕は堕ちないと言いながら、すでにその輪郭を撫でている。