五極管の内部抵抗の話で・・・

何種類か、データシートをパラパラと見てまして。

内部抵抗の低い球をいくつか発見。

 

だいたい・・・? テレビの水平出力が多い。

そして、直線性が悪そう(w

Vb vs Ib グラフを見てて、グリッドを変化させた時のカーブが、きれいに並んでいない。

うーん、でも? グリッドが +40V まであったりして

普通の出力管に比べてグラフの雰囲気が違うのよね。

グリッドが深くなった時の曲線が早い(浅い)グリッド電圧から曲線が詰まってくる。

 

6CM5 だと動作例から rp = 5.3kΩ なので、NFBなしでも DF=1 が実現できる可能性がある。

 

そして、低電圧での動作が可能。

プレート電圧が100V、グリッド 0V で電流が 0.5A 近く流れる(w

水平出力管の宿命?として、高いプレート電流+低いスクリーン電圧。

・・・ならば、ミニワッター派としては、低いプレート電圧+低いスクリーン電圧だな。

すると、あまりに狭い動作域。 1Wでるのかな~?

 

三結データは無さそうだけど、rp の低い球の三結は rp が低くなるから。

 

ただ・・・低い電圧でも電流が大きく流れて

直線性が微妙で、あ~ これって 6AS7 のことかも?(w

 

 

真空管の内部抵抗って、なんとなく低い方が良いのかな~?

ただ漠然とそんな風に考えてまして(w。。。

 

もし、「内部抵抗が低い真空管の方が良い」が正しいなら

「6AS7 > 300B」になってしまう。(w

まあ、この2本を真剣に聞き比べたことのある人がいるのだろうか?

王道と外道(?)の代表のような2本だもんね。

 

6AS7は定電圧回路に使う真空管で 300B と比較するのは用途が違いすぎるという話もありそうだけど

 300B も電源回路に使って(略

 

実際の 6AS7 を使った定電圧回路は基本的に負帰還が前提になるので、真空管自体の直線性はあまり要求されない?

もっと単純に放電管と組み合わせた簡単な6AS7カソードフォロワだったら・・・うーん、これも直線性は、ほどほどで良いかな。

 

結局、内部抵抗に最適値がある?

それとも、低ければ低いほど良い?

音質を決定する要因としては・・・

「直線性 > 内部抵抗」ということで、あまり気にすることは無い?

 

ちょっと、別の角度で

五極管とかだと、内部抵抗って参考にしない?

「どうせ、負帰還で出力インピーダンス下げるから関係無い」

という声が聞こえてきそうな?(w

五極管やビーム管で、思い付いた球を調べてみたら

6F6   rp = 80kΩ   6F6(T)  rp = 2.7kΩ

EL32 rp = 70kΩ   EL32(T) rp = 4kΩ

6V6  rp = 50kΩ    6V6(T) rp = 2kΩ

EL34 rp = 15kΩ   EL34(T) rp = 910Ω

6AN5 rp = 12.5kΩ 6AN5(T) rp = ... 900くらい?

 

色々と評判の良い EL34 は妥当な値かな~っと。

個人的に好きな EL32 が、こんなに大きかったとは(w

出力は小さいけど 6AN5 が健闘している。

といっても、6AN5 は Vb=120V と、ずいぶん低い電圧なので、同じように比較するのも?という話もあるかな。

 

う~ん

音に影響があるのだろうけど・・・

内部抵抗(プレート抵抗)って

なんだか、よくわからない数値なんですよね。

 

 

五極管 vs 三極管の話なんて、50年以上前に決着がついていそうなんだけど(w

どうなんでしょうね? 決着はついたのでしょうか?

 

自分の中では・・・

確かに 300B とか、かなり良い音がしている

といっても、KT-66 pp とか EL-32 pp みたいに、自分の好みに合う五極管もあるし・・・

どの回路を採用するかで、音は変わってくる。

でも、本質的に五極管と三極管の音は違う。

好みの問題になるのだろうけど、三極管の方がはずれが少ない気がする。

 

それならば、五極管を三極管接続すれば良いかというと

どうも、そう簡単な話でもないようでして。

自分が尊敬する伊藤氏は、三極管接続はしなかった。

ペントードはペントードで、使用していた。

(ひょっとすると、自分が知らないだけかも?)

 

高価な球の中には、五極管(四極管)を三極管接続している球も存在しているので、正しく設計していれば・・・

使い物になる三極管になると思うのだけど?

 

有名というか入手が容易な球の中で三極管接続の特性が良いと言われているのが EL-34 かな?

自分が昔バラックで作った時でも、ペントードとは違う音だった。特別欠点も無く出力もほど良い感じだった。

 

その後、EL-32 が手に入って、この球の三結も素直で良い感じなので、こちらに興味が移ってしまい(w

プッシュプルにして、今でも稼働可能な状態です。

EL-34 とは、毛色の違った音で楽しめました。

 

・・・話が逸れてしまった。

結局、三結が好まれない理由ってなんだろう?

なんだろう?、自分なりに考えてみて

 

・直線性の悪さ

・プレート抵抗の高さ

・スクリーングリッドの電力問題

 

うーん、これらの条件をクリアしそうなのが EL-34 になるのかな~?

個人的に 1619 なんか、結構良さそうに見えて何本かもっているけど

プレート抵抗が高めなのが原因なのか?

何か・・・物足りない感じを受けてしまう。

まあ、1619に関しては、まだまだ思案中なので大きな事は言えないけどね。。。

 

理論なのか? 情緒なのか?

三結の話をあさっていると、なんだか理解が追い付かない。