こんばんはー
二子玉川の小さな雑貨屋クチリーナ姉です。
今日は…
母の夏みかんジャムのお話。
横浜の実家の庭にある夏みかんの木は、毎年たくさんの身をつけてくれます。
そのまま食べると酸っぱい(でも、そのままもスキ!)けれど、母のジャムが最高!!
でもこのジャム、3年振りの味なのです。
お分かりになりますか?
そうです、東日本大震災に伴う福島原発事故です。
2011年春からおそらく数ヶ月にわたって、放射性降下物を含む雨風を受けた夏みかんの木。
2012年春は皮肉なほどの豊作でしたが、東京国立市のこどもみらい測定所で測定してもらうと…
やはり、30ベクレル近い値が検出されたのでした。
国の暫定基準はもちろん下回ってましたが…。
こどもにジャムにして与えるのは、と母は、この年の夏みかんを全部破棄しました。
「捨てても、どこかにこのセシウムは残るんだよね…」と切ない思いもありました。
お茶のような広葉樹や柑橘類は汚染されやすいようでしたので、夏みかんや柚子は毎年検査してもらいました。
そして、今年。
とうとう、0.6ベクレルの検出限界以下という結果になりました。
母は父を動員して、三年振りに夏みかんのジャムを煮たのです。
おじいちゃんから届いた瓶を見て、子供たちは大喜び!
「明日の朝はマーマレードのパン!」
と口を揃えて言い、
パンの買い置きがないとわかると、小銭いれを握りしめて、スーパーにお使いに行くのも厭わない喜びようでした。
みんなにとって、嬉しい嬉しい、夏みかんマーマレード。
シンプルスイートポテトにのせても美味!
横浜でも自然に汚染が流されたように、きっと被災地でも徐々に汚染は洗われていっていると思います。
でも、まだまだ道半ばなのではないでしょうか。
被災地の方たち(中通りには大切な友人も住んでいます)の様々のたたかいは続くと思います。
そのことを忘れず、安易に再稼働に流れず、原子力=核のことを真剣に考え続けたいですね。
同じことが今度九州で起きたら…また同じ苦しみが生まれます。
横浜で感じた夏みかんにまつわる悲しみは、被災地の方に比べたらほんとに微々たるものでした、でも、それでも、やっぱりそこに汚染はありました。
忘れないで。
核のゴミは、安全に運転したとしても何万年も残るもの。
わたしたちは何万年後に責任をとれるのでしょうか?
忘れないで。
いったん事故が起きたら、また新しい悲しみ苦しみが生まれること。
忘れないで…。
クチリーナ
http://jiemei.org/
東急田園都市線/大井町線 二子玉川駅 徒歩8分
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