週末に横浜で開催された「脱原発世界会議」行ってきました。
パシフィコの会議センターには、思いがけず、たくさんの人。
ふだん、日本人の国民性というか、オープンに原発問題、
環境問題、そしてその先にある政治問題について語りあうことの少ない私たち。
ツイッターなどでは多くの人が脱原発を訴えていますが、
そこではかならずしも、顔の見える交流があるわけではありません。
デモ、という場所もあります。
わたしも渋谷のピースフルなデモ(美大生らしきかわいい女の子たちが、
とっても素敵な布製のオーナメントで作ったプラカードを持ってました)
に参加したことがありますが、これもなかなか勇気のいることです。
もっと、ふつうの顔で、ふつうに集まって、この問題を語り合いたい、
そういう場所として、よい機会だと思い、行ってみました。
あまりタイムスケジュールをよく見ないで行ったものの、
加藤登紀子さんの個人ライブを見ることができてラッキ!
素晴らしい歌声と、優しい、強いメッセージで、
心から癒される瞬間を感じることができました。
加藤さんのこの日の言葉で一番心に残ったのは。
「この世の終わりなんて何度もあったのよ」という言葉。
心を合わせて、世界を変えていこう、とおっしゃっていました。
その他、世界の原水爆実験やチェルノブイリの被曝者の方たちや
その支援をされている方のシンポジウムを拝聴しました。
そこでは、国際機関や各国政府がいかに被曝の危険性を
低く見積もってきたのか、という歴史が語られました。
どの被曝の現場でも、被曝させられた人々ではなくて、
政府がその危険性を定義し、多くの被曝者を「非被爆者」に置き換え、
そうしたのちに、出てくる統計では、当然ながら病発の度合いは
被爆者と非被爆者との間では差が縮まることとなるのです。
こうしたことが繰り返されることの背景にはもちろん、
核兵器、核発電などを取り巻く利権があるのですし、
わたしたちは今度こそ、兵器であれ発電であれ、核は絶対にNOなのだと、
そのことを被曝させられる立場として気持ちを揃えていきたいですね。
加藤登紀子さんのメッセージは、そういう理解と力の結集ということだと、
わたしは歌声を聴きながら、深く感じました。
二日間で集まったのべ11000人の参加者が、そして参加できなかったけれど、
気持ちを同じくするたくさんの人々がつながりあいながら、
笑顔を忘れずに、脱原発の夢に向かって歩けたらと思います。
脱原発世界会議のHP