立てなくなって2年半。
前足だけで動き回ることも出来なくなって半年。
パパの靴下を脱がせてソファーの周りを3週
洗面所に持って行く
そんな『お仕事』を出来なくなった頃から
覚悟していなかった訳じゃない。
でも、3月にBossが虹の橋のたもとに行ってからは考えないようにしてた。
タイへのゴルフ旅行を私だけ断念したのは
私なしで1週間過ごさせるのは不安だったから…
パパの出発を見送った日から2日、RamuはBossのもとへ。
まるでパパの留守を見定めたように。
最期の最期までRamuはRamuだったね。
呼びかけると力を振り絞って尻尾をパタパタ。
声も上げず、でもしっかり私を見てた。
『泣かないで、静かにそっと行くからね、大丈夫だからね』
長かった不自由な時間。
思い通りに動けない毎日。
お留守番の時間も、きっと彼女には耐えがたい時間だったはずで。
出迎えにも来られなくなって、
出掛けた時と同じ場所で同じ姿勢で待ってた日々は
どんなに長かっただろう。
彼女には【今】が全てだって知ってたのに
『ごめんね、また後でね』
『明日遊ぼうね』『ちょっと待っててね』・・・
そんな残酷な言葉を何度口にしただろうかと今更ながら
考えずにはいられない。
初めて迎えに行ったあの冬の日から17年。
あの時と同じ様に私に抱えられて
たくさんの『ありがとう』を残して
Bossに会いに行きました。
Mocoが仲間入りするのはもう少し先だから
2匹でまた仲良くしてね。
今度はBossがお兄さん(笑)
子供だった頃の丸々とした姿で
きっとまた、あのころのように。。。ね、、、
弾むように駆け回ってくれることを、、、
Bossの15歳の誕生日のはずだったのに。
10日前の3月28日、
Bossは私達の手の届かない所へ。
その時を我が家で、
私の腕の中で迎えたことは
Bossが幸せに天寿を全うしたということだと
思っていいのかな…
今日がそう言えば狂犬病の集団接種の日だったね。
注射が大嫌いで3匹の中でも一番嫌がってた。
お誕生日に注射なんて、我慢できなかったのかな…
『もう、目も見えないし どこにも行けないから注射は勘弁してよ』って
思ってたのかな。
優しい男の子だった。
一見Going my way、でもいつも家族中の様子を気に掛けて。
私が『痛い!!』って言えば
ダッシュで顔を覗き込みに来てくれた。
ご飯はいつも他の2匹が食べ始めるのを確認してから。
両目が見えなくなってからも
そんな事を感じさせずに家中を弾むように歩き回って。
虹の橋ではまた、小っちゃい頃のように 元気に走り回って、風を感じて、たくさんのお花も見て… RamuやMocoと分けなくていいからいっぱい食べて。 寝言も言って。
また会えるから
それまでは思い切り遊んでね。