以前、X(旧Twitter)でこんな投稿を見ました。
「人は10代で手に入らなかったものに一生執着する」
私のイイネ跡がなかったから、この方が元投稿かどうか定かではないんですが、
検索してみたらよく言われることみたいです。
私の場合、親からの評価かな。
簡単に言うと、褒められること。
長女にありがちなことかもしれませんが、下の子がかわいがられ、褒められる。
私には弟がいて、弟は小学生の時、友達が多くてクラスの人気者的存在でした。
それを母は誇らしく思っていたのを感じていました。
私は成績が良い方で、めちゃくちゃ賢いわけではないけど、一般的に言うと親に褒められるところ。
元々頭が良いというより、目の前にあることにこつこつと努力する真面目なタイプでした。
でも、それで褒められたりはありませんでした。
弟のことは、「やればできる子」と言って自分自身を納得させていたようでしたが、
大人になってから私は「やればできるって、誰でもそうやん」と思っていました。
弟はそのままで認められるのに、
私は努力しても認められない感じ。
かと言って元々私が持っている個性を認められたかというと、
よく「マイペース」と言われ、
することが遅いことと対で言われることが多くて、
そう言われるのが好きではありませんでした。
親からの評価。
褒められること。
それが私が10代で一番手に入らなかったものかもしれません。
そんなことを思ったのは、今までの働き方で、そのことが時々出て来たからです。
勤めていた会社では、どこか深層心理で「褒められたい」という気持ちがあった気がします。
言われたことだけするんじゃなくて、あまり教えてもらわなくても、
「1を聞いて10を知る」つもりでやらなくては、と自分に拍車をかけていました。
勤めた2社目の会社では、できて1年くらいの会社で人数が少ない中、
1人あたりの仕事の量がすごく多かった。
やり方もあまり教えてもらえず、入社したら辞める人の引継ぎだったと知り、
全く新しい職種(事務→営業でした)だったのに、自分のやりたいようにやってというスタイル。
それでも、いつか自分で仕事をしたいと思うところもあったので、
食らいつくように仕事をしていました。
社長とか先行く人に褒められたい、認められたいという気持ちはありました。
でも、やり方を教えてくれないのに、問題が起こった時だけ怒られて、
なんだかやるせない職場でしたけどね。
子どもが小さい時は自分でみたいと思い、仕事は辞めました。
今は職には就いていませんが、任意団体に所属していて、そこでも同じパターンを求めてることに気付きました。
その団体は30~90代くらいの女性だけの団体で、
平日活動してる人は自分より年上の60~70代の人が多いんですね。
ここは前職とは違って、褒めてくれる人が多い。
ちょっとしたことで褒めてくれる。
そうしたらうれしくて、また褒められたいと行動する。
人は誰でも褒められるとうれしいけど、
年上の人に認められたい、権威ある人に認められたいというのは、
子どもの時に母に褒められてこなかった、というのが深層心理として残っているのかもしれません。
先日、Facebookでつながっている知人が、
経験値が低いことがコンプレックスと書いていました。
誰もがしている習い事もほとんどしてない、
英語が話せない、海外経験もほとんどない、
ということ。
ちなみに親になると、
子どもには自分ができなかったことをさせてあげたくなる、
そういう心理もありますね。
その人は、
みんながやってるのに自分はやってない、
というのがモヤモヤの元みたい。
これもまた、「人は10代の時に手に入らなかったものに執着する」
の一環だなと思います。
経験でなくてモノでも聞いたことがあります。
チョコレートを親からずっと禁止されていた子が、
大学生になって一人暮らしをするようになってから、
チョコレートをバカ食いするようになったとか。
それを聞いて、子どもにゲームを禁止するのも、
かえって後から反動が来ると思って、
全くの禁止はしないようにしています。
子どもの時に買えなかったモノを、
大人になってから「大人買い」するのも、そういった現象と言えますね。
そう言われたら、誰にでも10代の時に手に入らなかったもの
を無意識のうちに追い求めてるのかもしれません。
これもまた真理。
「当時得られてもそれ以後それ以上のものが得られなかったため
反芻で執着する」
モノだとまだ、大人になった今は叶えてあげられるのでいいですが、
それが状態だったり、人を介するものだと難しいですね。
しかも、1回や2回では気が済まず、ずっと執着し続けることもあると思います。
「人は10代で手に入らなかったものに一生執着する」ということがあるとき、
インナーチャイルドを癒すといいみたいです。
私も少しずつ試していきたいと思います。