印象派は遠近法を使わないと明言しているブログは散見する。
しかし、シスレーの絵は明らかに遠近法を使った。
遠近法といえば、ダヴィンチの最後の晩餐がわかりやすい。天井と壁の延長線から明確な収束点を作り、典型な1点透視法を用いた。絵画を鑑賞する場合は中心線上から見ると最も自然な視線になる。
作品が教科書的だと謳われるシスレーの作品は大多数は一点透視を元に構図を営んできた。
《サン・マルタン運河》1870年
視点は明らかに川中心に浮かぶ船か橋の上になる。沈んで行く夕陽に空に漂う雲が照らされ、手前の建物には遮った河面が輝しく雲を映り、遠方の河はまだまだ青空を映っている。そのコントラストの差が見える一瞬をキャンバスに落とした。まさか印象派の正統的な作品とは言える。
しかし、下の絵は完全な1点透視として見ていくと少々違和感がある。前文の述べたように左から絵の右へ、ゆっくり移動しながら、左右の視覚の差が明確に覚えてしまった。そして、何度も参観の列から離れ、入り、繰り返し拝見した。
Moret-sur-Loing モレ=シュル=ロワン 1888 年
まず葉っぱ枝共に茂る太い木が手前に絵がされ、絵の中心が妙に左にずれ、作者は太い木の近く立て周囲を見回ると、少し対岸の建物右側に視点を止めたものだ。私から見れば、建物を含め、見事に2点透視法で描かれた。
この絵のように大師シスレーの表現はさらに進化した。河岸に止められた洗濯船は絵を斜め横切るように泊められ、紺色の屋根と明るい河面とのギャップを画家の感じる一瞬として自然に描かれた。
調べる処、晩年のシスレーはドイツとフランスの戦争で家を失い、さらに父親の破産で経済的に窮屈しているのにも関わらず、風景画の描き方を世の中の流れに合わすのではなく、初心を変えずに、自分独自な絵を描き続けていた。
川の水面が青い空を映しながら、目の前の散乱している粗末な木小屋とた対岸の暗い森の影に挟まれながら、静かに彼方に流れて行く、何にも阻まれなく。果たしてこの川はどちらまでに流れろうとしているでしょうか。画家シスレーが憧れている理想郷でしょう。東洋的な哲学さえ感じさせられる一枚の絵画だった。
そして、2年後、最愛の妻を失い、その一年後シスレーも後追うことになった。しかし、なくなれた後、作品が少しずつ評価され、コレクター達に珍重し始めた。
この最後の一枚は画家シスレー感性の集大成ではないでしょうか。一瞬目が潤ってしまう。
シスレーは大多数の絵は1点透視法の作品に対して、吉野石膏文化財団は多点透視の作品を集める勇気と高い芸術感性に脱帽する。
ありがとう、吉野石膏美術振興財団様、ありがとう、兵庫県立美術館「印象派からその先へ」展示会。
By 宏 first writ in bar of Drei Rronen 1308 in sanlitun of Beijing, midnight of 16th. Aug. 2019.
Last modified in the 20th. Aug. 2019.
しかし、シスレーの絵は明らかに遠近法を使った。
遠近法といえば、ダヴィンチの最後の晩餐がわかりやすい。天井と壁の延長線から明確な収束点を作り、典型な1点透視法を用いた。絵画を鑑賞する場合は中心線上から見ると最も自然な視線になる。

作品が教科書的だと謳われるシスレーの作品は大多数は一点透視を元に構図を営んできた。

《サン・マルタン運河》1870年
視点は明らかに川中心に浮かぶ船か橋の上になる。沈んで行く夕陽に空に漂う雲が照らされ、手前の建物には遮った河面が輝しく雲を映り、遠方の河はまだまだ青空を映っている。そのコントラストの差が見える一瞬をキャンバスに落とした。まさか印象派の正統的な作品とは言える。
しかし、下の絵は完全な1点透視として見ていくと少々違和感がある。前文の述べたように左から絵の右へ、ゆっくり移動しながら、左右の視覚の差が明確に覚えてしまった。そして、何度も参観の列から離れ、入り、繰り返し拝見した。

Moret-sur-Loing モレ=シュル=ロワン 1888 年
まず葉っぱ枝共に茂る太い木が手前に絵がされ、絵の中心が妙に左にずれ、作者は太い木の近く立て周囲を見回ると、少し対岸の建物右側に視点を止めたものだ。私から見れば、建物を含め、見事に2点透視法で描かれた。

この絵のように大師シスレーの表現はさらに進化した。河岸に止められた洗濯船は絵を斜め横切るように泊められ、紺色の屋根と明るい河面とのギャップを画家の感じる一瞬として自然に描かれた。

調べる処、晩年のシスレーはドイツとフランスの戦争で家を失い、さらに父親の破産で経済的に窮屈しているのにも関わらず、風景画の描き方を世の中の流れに合わすのではなく、初心を変えずに、自分独自な絵を描き続けていた。
川の水面が青い空を映しながら、目の前の散乱している粗末な木小屋とた対岸の暗い森の影に挟まれながら、静かに彼方に流れて行く、何にも阻まれなく。果たしてこの川はどちらまでに流れろうとしているでしょうか。画家シスレーが憧れている理想郷でしょう。東洋的な哲学さえ感じさせられる一枚の絵画だった。
そして、2年後、最愛の妻を失い、その一年後シスレーも後追うことになった。しかし、なくなれた後、作品が少しずつ評価され、コレクター達に珍重し始めた。
この最後の一枚は画家シスレー感性の集大成ではないでしょうか。一瞬目が潤ってしまう。
シスレーは大多数の絵は1点透視法の作品に対して、吉野石膏文化財団は多点透視の作品を集める勇気と高い芸術感性に脱帽する。
ありがとう、吉野石膏美術振興財団様、ありがとう、兵庫県立美術館「印象派からその先へ」展示会。
By 宏 first writ in bar of Drei Rronen 1308 in sanlitun of Beijing, midnight of 16th. Aug. 2019.
Last modified in the 20th. Aug. 2019.